GFX × オールドレンズ。「AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)」

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どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

FUJIFILMのラージフォーマットカメラ、GFXシリーズ。

その真価を発揮するのは純正レンズですが、そんなにほいほい買えないという方(僕です)、純正には使いたい焦点距離や明るさのレンズがないという方、手軽に様々な写りを楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。そんなGFXユーザー、また検討中の方々の強い味方といえば、オールドレンズですよね。

中判カメラのレンズはもちろん問題なく使用でき、35mmフォーマットのレンズでもラージフォーマットの使用に耐えうるものがあります。

そこで気になるのが、実際の描写や周辺減光・ケラレといった写りの面と、装着した時のスタイル、そして使い勝手ではないでしょうか。

というわけで、僕が実際にオールドレンズを使ってみてわかったことや印象をご紹介するシリーズ、題して「GFX × オールドレンズ」。

今回使用するレンズは、「AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)」です。

それではどうぞ。

目次

使用する機材

カメラボディ:GFX50SII

マウントアダプター:K&F CONCEPT

レンズ:AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)(35mm換算約68mm)

このレンズについて

35mm判で85mmのレンズといえば、いわゆるポートレートレンズとして、多くの銘玉がありますよね。今回使用するAF Nikkor 85mm F1.4も、間違いなく銘玉の1本だと思います。

また、こちらも銘玉として知られるNikkor 58mm F1.4 Gをはじめとした「三次元的ハイファイ」レンズの先駆けとされ、1995年の発売から25年を超えた今でも根強い人気があります。僕が購入した際は45,000円とまだ安かったですが、大体5〜7万円ほどみたいですね。

AF Nikkor 85mm F1.4D(IF) (フードなし) 斜め
うっとりするような大口径

またこのレンズについては、Nikkorレンズの開発者が綴る記事、「ニッコール千夜一夜物語」の第41話で詳しく紹介されていますので、興味のある方は是非一読いただければと思います。

ニコンイメージングジャパン
ポートレートの定番レンズ、現役ニッコールの代表選手 Ai AF Nikkor 85mm F1.4D (IF) | ニッコール千夜一夜... 第四十一夜は、ポートレート用として愛用者の多いAi AFニッコール85mm F1.4D (IF)を取り上げます。

外観

まず目を引くのはレンズの詰まり具合ですよね。フィルター径77mmの中にみっちり詰まったレンズは吸い込まれそうなほどで、大口径にふさわしい美しさ。また、ザラザラとした梨地塗装も特徴的で、高級感というか特別感があります。

マウント部分はキュッと細くレンズ本体が太いため、装着するとしっかりクビレができてしまい個人的に見た目の評価はイマイチかも。しっかり重量もあるのでGFXといえどもレンズ側に重心が持っていかれます。

ただGFX本体に全く引けを取らない質感なので、マッチング自体は悪くありません。専用フードを付けるとさらにデカくなり、純正GFレンズのような迫力ある姿になります。

GFX50SII x AF Nikkor 85mm F1.4D(IF) (フードなし)
GFX50SII x AF Nikkor 85mm F1.4D(IF) (フードなし) 正面
GFX50SII x AF Nikkor 85mm F1.4D(IF) (フードなし)上面
GFX50SII x AF Nikkor 85mm F1.4D(IF) (フードあり) 斜め

周辺減光・ケラレ

続いて、GFXで使用する上で最も気になるところ、周辺減光やケラレについて見てみましょう。

絞り開放

AF 85mm 絞り開放 無限遠
無限遠
AF 85mm 絞り開放 最短距離
最短距離

F5.6

AF 85mm F5.6 無限遠
無限遠
AF 85mm F5.6 最短距離
最短距離

絞り開放では周辺減光が全くないとはいえないものの、かなり健闘しているのではないでしょうか。特に最短撮影距離ではかなり影響が少なく、今回のテストのような白い壁や空などでなければ、気になることはないと思います。

F5.6になると、最短撮影距離では画面全体が安定した印象を受けますが、無限遠では逆に四隅の暗さが増してしまいます。レンズ自体がケラレているのかもしれません。フォーカスの構造によるものなのか、絞った方が影響が強くなるのは意外ですね。

また、金属製の専用フードを装着するとF5.6の無限遠ではケラレが発生します。F5.6でも最短距離付近や絞り開放の際は影響しませんが、使用には注意が必要です。

絞り開放(フード装着時)

AF 85mm 絞り開放 無限遠(フードあり)
無限遠
AF 85mm 絞り開放 最短距離(フードあり)
絞り開放

F5.6(フード装着時)

AF 85mm F5.6 無限遠(フードあり)
無限遠
AF 85mm F5.6 最短距離(フードあり)
絞り開放

印象

85mmという焦点距離は、GFX装着時に35mm判換算約68mmに。GFXはアスペクト比が4:3と35mmフルサイズの3:2に比べ上下に広めなので、体感としてより広く写り、数字以上に使い勝手が良く感じます。

気になる画質は、そのサイズと評判に見合ったものだといえるでしょう。最近よく使っているオールドレンズ、SMC PENTAX 55mm F1.8やMINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm  F1.2のような濃厚なオールドレンズ感ではなく、比較的スッキリしたクリアな感じですかね。オールドレンズとはいえ新しい時代のレンズなので、エモさを求めて使うものではなさそうです。

作例 AF Nikkor 85mm F1.4D 逆光
フレアも出にくいと思います

純正にはない開放F1.4という明るさは嬉しいですよね。全体的な性能面ではさすがに純正GFレンズには及ばないですが、十分主力になり得る銘玉だと思いました。これが5〜7万円で手に入るのは破格ではないでしょうか。

作例 杭
圧倒的ボケ量

気になるのはやはりサイズと重さ。純正GFレンズと比べても遜色ない存在感なので、コンパクトさや手軽さを求めて選ぶレンズではありませんね。直接ではなくマウントアダプターを介して装着するため、より重量バランスが前よりになり重さを感じます。

まあ、結局はうっとりするぐらいのレンズの美しさと撮れた写真の良さに満足するわけですが。

作例

作例 電柱と空
作例 イルミネーションを見るカップル
作例 空とオレンジ
作例 まんのう公園イルミネーション
作例 夕焼けの中歩くカップル
作例 イルミネーションを楽しむ人々
作例 アーケード
作例 座って話す男女

まとめ

というわけで、GFX × オールドレンズ、今回は「AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)」をご紹介しました。

開放F1.4の明るさでボケも十分。新しめのレンズなので描写も古くありません。オールドレンズ然とした描写を求める方には合わないかもしれませんが、GFXの良さを発揮できる銘玉が純正GFレンズの三分の一ほどの価格で購入できるというのは、かなりお買い得なのではないでしょうか。

なにより圧倒的な口径の大きさは、レンズを覗いているだけでも幸せな気持ちになりますよ。

このレンズの血を引いたNikkor 58mm F1.4Gを始めとした「三次元的ハイファイ」レンズも、俄然気になるところですね。機会があれば試してみたいと思います。

ではまた。

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