FUJIFILM X-H1が好きすぎる。2022年の今さらレビュー。

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どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

カメラを複数持っている方にはわかるかと思いますが、カメラにもメインとサブがありますよね。

どんな時でも信頼できるメインカメラを持つことは、写真を撮影する上でとても頼もしいものです。

ということで、今回は僕のメインカメラとして活躍してくれたFUJIFILM X-H1についてご紹介したいと思います。発売してから4年以上経ち、後継機も発表された2022年の今更ですが、その魅力は簡単には色褪せません。

メインカメラをGFXシステムに移行する際に残念ながら手放してしまったので今はもう手元にはありませんが、今でも恋しくなるほどの素晴らしいカメラ。Xシリーズではあまり人気がありませんでしたが、使えば使うほどわかるフラッグシップ機の魅力、ぜひ覗いていっていただければと思います。

それではどうぞ。

目次

X-H1を購入した理由

X-H1を購入したのは、発売から3年ほど経った2021年の1月。当時はフィルムカメラにどっぷりハマっていたのでメインはフィルム機、サブで同じFUJIFILMのコンパクトデジタルカメラのX100Vを使っていました。この時はデジタルカメラはX100Vだけで十分だと思っていたのですが、なんだかんだしっかり撮れるカメラがないと困るなと感じるように。いろいろ調べていくうちにXシリーズのフラッグシップであるX-H1が気になりだし、購入に至りました。

X-H1に決めた理由は、フィルムカメラでフラッグシップの良さを知ったことと、お手頃な価格になっていたこと。合わせてレッドバッジズームのXF16-55mmも購入し、「何でも撮れる」最強セットとなりました。その後純正のXF56mmAPDやXF18mm F1.4、また中華レンズなど単焦点レンズも増え、メインカメラとしての地位が確固たるものになっていきましたね。

X-H1 レビュー

外観

レビューということで、まずは外観から。

1番の特徴はやはり大きなグリップですよね。他のXシリーズがフィルムカメラのようなクラシックなデザインの中、肩の液晶とともに現代的なスタイルになりました。今は大きなグリップのある機種としてX-S10もラインナップされていますが、当時はXシリーズでは異端児のような感じでしたね。

X-H1 本体

また、Xシリーズ初となるボディ内手ブレ補正ユニットの搭載や、フラッグシップとしての酷使に耐えられるよう剛性を高めるために、全体的にゴツくデカくなってます。軽量コンパクトが売りのAPS-Cセンサー搭載機としてはマイナスに捉えられてしまうかもしれませんが、個人的にはこの迫力のあるデザインはめちゃくちゃ好みです。何度見てもかっこいい。

X-H1 x XF16-55mm
この組み合わせは重たいです

操作性

続いては操作性について。

ボディサイズが大きいので、ボタンへのアクセスには余裕がありつつ、指を置くスペースも十分確保可能。最近のXシリーズでは搭載されていないことも多い十字キーもあり、なんだかんだこれが便利で割り当てられる機能の数も多いです。

露出補正専用のダイヤルがないのは良し悪しありますが、僕はX100Vでも物理ダイヤルは「C」の位置にしてコマンドダイヤルで操作しています。感触や視認性の面でダイヤル操作には賛成ですが、操作スピードがコマンドダイヤルより遅かったり、固すぎたり力が入って回りすぎてしまったりして適切なところに設定するのが煩わしいことがあるので、メリット・デメリットがありますよね。撮影時の快適さでいえばコマンドダイヤルは優れていると思うので、慣れの問題だと思います。

あとは大きなボディサイズとグリップのおかげで、大きいレンズ、重いレンズが使いやすいのは大きなメリットだと思います。特にXF16-55mmはベストマッチ。レンズ内手ブレ補正が搭載されていないため、ボディ内手ブレ補正とグリップでサポートできるこの組み合わせなら、レッドバッジの真価を発揮できるでしょう。

XF16-55mm アップ

機能

機能的には、最新世代のセンサー・プロセッサーではないので、それと比べると見劣りはしてしまいますね。直後に発売されたX-T3で性能差が目立ってしまったのも不幸でした。

とはいえ、僕みたいに動体や動画を撮らない人には十分すぎるスペック。手ブレ補正もありますし、リニアモーター搭載レンズなどではAFも十分速いですよ。

X-H1でよく指摘される弱点としてバッテリーの持ちがありますが、これについては撮り方の影響が大きいと思います。僕自身は複数台カメラを併用していることもあり、バッテリーで困ったことはありません。X100Vとバッテリーが共通なこともあり、念のため予備バッテリーは持っていますけど。

唯一残念なのは、最新のフィルムシミュレーションが使えないこと。特に、フィルムライクな表現をするのに絶大な効果を発揮するクラシックネガが搭載されていないのは痛いですね。さすがに今からアップデートでの搭載も期待できそうにないので、入っているもので楽しむしかありません。

クラシックネガ作例
クラシックネガはX100Vにおまかせ
Pro.Neg作例
他のフィルムシミュレーションで楽しむ

質感

Xシリーズのフラッグシップとして作られただけあって、質感は素晴らしいですね。並ぶのはX-Proシリーズぐらいじゃないでしょうか。

見た目通りの剛性感もさることながら、手が当たるところの角がうまく処理されていて、手に負担にならずピッタリと馴染みます。この細かい処理のおかげで、構えたときに感じる軽さは想像以上。

また他のXシリーズとは異なり、軽い力で切れるフェザータッチシャッターを採用しているのも特徴。最初は触れただけでシャッターが切れてしまうほどの軽さに戸惑いましたが、一度慣れてしまうと虜になりますよ。手ブレしにくくもなりますし、超快適。シャッター音も上品な感じで、見た目とは裏腹に使いやすい優しいカメラです。

X-H1 エッジの処理
右手下側のカーブと
X-H1 エッジの処理
左手前面の角の処理が嬉しい

価格

最後に価格ですが、4年前の機種ということで新品の在庫はほぼありません。僕も中古で購入しましたが、大体8万円台で購入できるようです。発売当時は25万円ほどだったことを考えると悲しいぐらいですが、このクラスのカメラがこの価格で手に入るのはユーザーには嬉しい限り。

しかも、直近では2022年7月にファームウェアアップデートが配布され、発売から4年以上経ち後継機が発売されても機能の更新が行われています。ありがたい。

1世代後のXシリーズ中級機が、新品で大体10万円ちょっとぐらいでしょうか。X-H1は世代的に古く、購入できるのも中古にはなってしまいますが、造りや使用感が抜群のフラッグシップなのでおすすめの選択肢だと思います。クラシックネガで取りたい方や動体撮影が希望の方以外には、一度検討してみてほしいですね。

X-H1の好きなところ

ここからは僕のX-H1への愛を語っていきます。

見た目がかっこいい

まずは見た目が好き。

ゴツいグリップにデカいボディ。デカいレンズがほんとによく似合うし、小さいレンズはこれまたアンバランスで可愛い。この見た目に惚れてしまうと、X-S10やX-T2桁機ではまったく、X-T1桁機でも物足りなく感じてしまいます。マッチョ最高。

撮られる方には威圧感のあるサイズ感になってきそうですが、やっぱりデカいカメラは撮影時のテンションが上がりますね。

X-H1 x XF18mm F1.4

撮れる写真が好き

これもとっても大事なこと。

個人的には同じFUJIFILMのX100Vの写りよりも好きなので、もしかするとこの世代のセンサーが向いてるのかもしれません。

ボディ内手ブレ補正が搭載されているのもポイントが高く、ブレのない精細な写真を期待できます。

次世代レンズのXF18mm F1.4のクリアな写りや、神レンズのXF56mm F1.2 APDのとろけるようなボケ、XF16-55mmのビシッと決まる描写を活かせるのも、撮影に集中できるこのボディだからかなと思っています。

X-H1 作例
X-H1 作例

持ちやすい

その見た目通り、持ちやすさはピカイチです。

僕はフィルムカメラも使っていますが、重くてもしっかりしたグリップのない機種も多いんですよね。そこそこ重量があるカメラなので、このグリップにはありがたみを感じます。また、手に当たる角の部分の処理が考えられているので、手に馴染み、構えているときには重さを感じません。

個人的には重要なポイント、X-H1は満点です。

シャッターの感触、音が好き

X-H1に採用されているフェザータッチシャッターは、感触がとても素晴らしく手振れにも強いため、初めは戸惑いましたが慣れたことでとても気に入りました。またシャッター音は見かけによらず小さめで、上品な可愛らしい音をしています。

決して派手なアピールポイントではないですが、撮影に向かう気分を高めてくれるのって大事なことじゃないですか。フィルムカメラではメンテナンスがてらに空シャッターを切ったりしますが、X-H1でもついついやってしまうほどシャッター周りは極上です。騙されたと思って触ってみてほしい。

X-H1のイマイチなところ

重くてかさばる

これは事実なので仕方ない。残念ですが。

写りや使用感がお気に入りなのでカメラを持って出かける時は必ず持っていきましたが、どのレンズと組み合わせても素晴らしいので1本に絞ることができず、なんだかんだ荷物になります。

そして、手に持っていない時のX-H1はただひたすらに重い。構えているときに軽く感じるせいか、首からかけているとき、カバンに入っているときは余計に重く感じます。623gの重量はだてじゃありませんね。重量級のXF16-55(655g)との組み合わせだと、およそ1.3kgに!もうこれは鈍器ですね。それでもNikon F4本体よりも軽いですが。

出かける際にはフィルムカメラも諦められないのでたいてい2台持ちするのですが、確実に首、肩、足が終わります。結果的にレンズ交換やフィルムカメラを使うのが大変になり、持って行っても使わなかったなんてことが多くなるのが悩みどころです。

クラシックネガがない

FUJIFILMのフィルムシミュレーションの中でも、一番のお気に入りと言ってもいいのがクラシックネガ。フィルム写真が好きな僕としては、その写りは画期的なものでした。

しかし、とっても残念なことにX-H1にはクラシックネガが搭載されていません。もちろんこのカメラが登場した後に開発されたものなので仕方ないのですが、GFX50Sなどにはファームウェアアップデートで搭載されたので、ちょっとだけ期待してしまいました。結局搭載されることはありませんでしたが、もしアップデートで追加されていたら。中古価格もお手頃なので、現役時代よりも人気が出たかもしれませんね。

作例

X-H1 作例
XF16-55mm
X-H1 作例
XF16-55mm
X-H1 作例
XF56mm APD
X-H1 作例
XF56mm APD
X-H1 作例
XF18mm F1.4
X-H1 作例
XF18mm F1.4
X-H1 作例
SMCP 55mm F1.8
X-H1 作例
FA 43mm F1.9
X-H1 作例
Pergear 25mm F1.8
X-H1 作例
Pergear 12mm F2

X-H2を買うか?

最後に、X-Hシリーズの後継機について。動画機としてどえらいスペックを持ったX-H2Sと、高画素機のX-H2という、まさかの2本立てで登場しましたね。デザイン的にもX-H1を始めそれまでの機種よりエッジの効いた迫力ある姿になっており、個人的にGFXのテイストも含んでいるように見えます。

中身は最新の第5世代のセンサー、プロセッサーを引っ提げての登場ということで、GFXにしか搭載されていなかったノスタルジックネガも使えるようになりました。

満を持しての登場で、X-H1のような可哀想なことにはならなそうだと思っていましたが…。すぐ後にX-T5が登場し、またもや影が薄くなってしまいましたね。X-T5はボディサイズが肥大してきていた流れを断ち切り、初代のX-T1のサイズ感まで回帰しました。それによってX-H2との違いはよりはっきりしたかなとは思いますが。どう考えても性能が同じなら小さい方が良いという方の方が多いでしょう。残念です。

富士フイルム Xシリーズ & GFX
FUJIFILM X-H2S | Cameras | 富士フイルム Xシリーズ & GFX 富士フイルムのデジタルカメラ Xシリーズ「FUJIFILM X-H2S」の公式製品ページです。

とはいえ性能は間違いないはず。非常に魅力的なカメラであることは想像に容易いですが、残念ながら僕がX-H2を購入することはなさそうです。というか、Xシリーズに戻ることはないと思います。なぜなら、GFXが素晴らしいから。

X-H2、2S、ついでにX-T5も家電量販店で軽く触ってきたのですが、「あれ、こんな感じだったっけ」と思いました。イマイチ、ピンと来なかったんですね。唯一いいなと思ったのは、AFスピード。ここについてはすごく進化していることが感じられました。GFX50SIIはここが弱いので、羨ましい部分です。

個人的にはX-H2/2Sを購入する気はないですが、Xシリーズを検討している方にお伝えするなら、無理に最新機種でなくてもいいかなと思います。最新機種でも、X-T30やX-S10の後継機種まで待つのも手ではないかと。ただ、お子さんがいてこれから運動会などの行事も撮りたいと思うなら、迷ってないでH2/H2S、もしくはT5にいっちゃいましょう。今しか撮れない写真がたくさんあるはず。

動画メインならH2S、大きいレンズを使うならHシリーズのボディが頼りになります。コンパクトさならT5ですよね。ここは迷うことはないと思います。

まとめ

というわけで、僕のメインカメラとしてとてもお気に入りだったX-H1をご紹介しました。

センサー、プロセッサーは旧世代、フィルムシミュレーションも全ては搭載されていないなど、スペックとしてはどうしたって現行機種にはかないません。しかし使ってみてわかったのは、数字では伝わらない部分に魅力がたくさんあること。持ってわかる、使ってわかる良さが詰まった、フラッグシップにふさわしいカメラだと思います。

後継機はスペックの部分をきっちり最新のものを積んできましたが、こうした使用感も引き継いでくれていたらいいのですが。また触ってみたいですね。

ではまた。

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