どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
カメラを趣味にしている方が期待に胸を膨らませ、同時に不安にもなるイベントといえば、ゲストとして参加する結婚式ではないでしょうか。
友人や親戚の一世一代の晴れ姿、できる限り綺麗に残してあげたいですよね。この度僕も高校時代の友人の結婚式に招待され、GFXと単焦点レンズをメインに頑張って撮影してきました!
というわけで今回は、僕が結婚式に持って行った機材の選定理由や、それで実際どこまで撮れたのか、そして今回の経験で学んだことをお伝えしたいと思います。
結婚式にお呼ばれした際の、機材選びの参考になれば幸いです。
それではどうぞ。
持って行った機材
結婚式に持って行く機材選び、難題ですよね。いつもの旅行なら多少の重さは覚悟で、カメラバッグをパンパンにして行くのですが、フォーマルな場なのでそういうわけにもいきません。様々な方の経験談をネットで調べ、悩みに悩んで持って行った機材がこちら。
メインカメラ
・GFX50SII
GF110mm F2
GF35-70mm F4.5-5.6
AF Nikkor 85mm F1.4D
サブカメラ
・X100V
フィルムカメラ
・Nikon F100
AF Nikkor 50mm F1.4D
・写ルンです
チェキ
・instax mini Evo
カメラバッグはEndurance。最近はほぼこれですね
選択理由
なぜこのラインナップに行き着いたのか、順番に振り返ってみます。
メインのボディはもちろんGFX50SII。これは即決。ただ、レンズが難しい。
会場を調べてみると明るく開放的な感じで、F値が多少大きくても問題なさそう。ただ規模感がわからないので、無難にいくなら大三元ズームが間違いないでしょう。
しかし、純正GFレンズにはそもそも大三元と呼ばれるF2.8通しのズームレンズがありません。候補としてはF4通しのズームレンズですが、こちらは残念ながら持ってない…。
この辺が無難だけど高いっす…
改めて所持しているレンズを見てみると、純正トップクラスの性能といわれているGF110mmがある!これを使わない手はないでしょう。最終的には新婦から、披露宴の席を高砂席の目の前にしたという情報を教えてもらい、望遠レンズは持っていかないことにしました。
写りが半端じゃない!純正最高峰の1本ですね
ただ換算88mmだけでは厳しいですし、やっぱりオールドレンズも使いたい。Nikkor 85mm F1.4Dは用途的にGF110mmと近しいですが、GFXなら換算68mmとちょっと長めの標準域になり、描写も好み。もともとポートレート用として評価が高いので、結婚式にはうってつけだろうとチョイス。
ポートレートの銘玉。これも好き
迷ったのは広角。FA 31mmなども考えましたが、経験もなく自由にならない場面。交換レンズは2本までが限界だろうと観念して、広角はサブカメラのX100Vに任せることにしました。一応保険として、コンパクトなGF35-70mmをカバンに忍ばせておけば万全かなと。
そしてこれは僕のわがままと、新婦が僕の撮ったフィルム写真が好きだと言ってくれていたので、どうしてもフィルムを使いたい。本当は中判フィルムカメラを持って行きたかったのですが、持っているのは音も図体もデカくTPOに合わなそうな機種ばかり。
そこで、デジタルと比較しても違和感なく性能も十分なNikon F100を採用しました。レンズはコンパクトな50mm F1.4Dをメインにしつつ、GFXで使う予定の85mmを共用できるのも良いですね。
その他写ルンですとチェキも持って行きましたが、これらは結局出番がありませんでしたね…。
厳選したつもりが、気ついたらカバンがいっぱいになっちゃいました。
結果
さて、この布陣での挑戦はどうだったのか。
結果から言うと、十分満足いく写真は撮れましたが、やはり広角が欲しかったなというのが正直なところ。
式の会場は明るく開放的なチャペルで、F2開放だとシャッタースピードの上限オーバーするぐらい。GF110mmはそういう場面が多いので、基本的にNDフィルターを常に装着しているのですが、モアレが出てしまったため外しました。機材面では唯一残念なポイントでしたね。
窓にモアレが出ちゃいました。残念
画角的には座った場所が後ろの方だったので、新郎新婦を撮影するには中望遠でちょうど良かったです。ただ、会場全体を収めるのはどうやっても難しい。ここは広角域のレンズが欲しかったですね。やっぱり持っていけばよかったな。
屋外でのブーケトスや写真撮影の感触も、チャペルと同じ感じ。こちらはゲストも一緒に写したい場面なので、GF110mmだとちょっと厳しかったですね。ここではNikkor 85mmが活躍してくれました。
披露宴はやっぱり難しかった!こちらも窓が大きくて明るいのですが、演出でブラインドが閉まったり開いたりしますし、照明もコロコロと変化して状況が定まりません。カメラのオートホワイトバランスが優秀なので色味は影響が少なかったものの、スポットライトなんかはラージフォーマットでも白飛びしちゃいました。RAWで撮るべきでしたね。
画角的には、先に書いたように高砂のすぐ前の席を用意してくれていたので新郎新婦を撮るには中望遠でも十分。逆に近すぎるぐらいでした。もう1列後ろだとやはり望遠が必要だったでしょうね。
1点残念だったのは、席が最前列だったために他のゲストを撮影するチャンスが少なかったことでしょうか。披露宴の進行の最中に自分の席から後ろを振り返って撮影するのは、雰囲気的に難しいところ。ゲストとして参加しているので、出来る範囲は限られますね。
気づき
式、そして披露宴中はレンズ交換が頻繁にできない(とはいえ交換してましたが)ですし、交換している間もプログラムは進行しているため、チャンスを逃しがち。また、今回選んだレンズは長めの標準〜中望遠だったのですが、後から見返すとどれも似たような構図、雰囲気の写真ばかりになってしまいました。
見返すと同じような感じばっかりに…
広角担当のX100VもGFXとは描写がかなり異なるせいか、なかなかいい感じにならず。厳しい状況下でのセンサーサイズの差をモロに感じましたね。
あとやっぱりMFは厳しい!普段の撮影なら止まってもらったり良いタイミングまで待ったりできますが、式や披露宴だと流れを遮るわけにもいかず、被写体を捉えきれません。各タイミングで設けられる写真撮影タイムなら問題ありませんが。
今回わかったこと
まずは会場の広さや雰囲気、式の規模感、また披露宴での席の場所などを事前に確認することは大事!選択肢がかなり絞れます。
機材の量ですが、ゲストとして式の雰囲気を壊さないようにするには、ボディ1台にレンズ1本がギリかも。そもそも一眼を持ってるだけで目立ちますし、機材いっぱいだとマジで業者に見られます。
カメラを持ってるゲストが僕以外にいなかった…!
レンズを1本に絞るなら、やっぱり明るいズームですかね。写真の雰囲気を変えるためにも、広角〜中望遠ぐらいの画角をカバーしてると良いかも。標準域の大三元があれば間違いないでしょう。先人の言葉が身に沁みました。
とはいえ、せっかくなら単焦点で一味違うのも撮りたい。これだっていう1本のみで、撮れないものは仕方ないと割り切るのが潔いですが…。いろいろ撮りたいなら1本では収まらないですね。ズームレンズとの組み合わせなら、足りない焦点距離を補うか、好きなレンズで。単焦点だけなら、広角と中望遠が良さそうです。
まあでもズームじゃなきゃダメとかフィルムは無理とか、そういうことはないとわかったのは収穫ですね。式の進行やプロカメラマン、ゲストの方の邪魔にならない範囲で、好きなように撮れば良いのではないかと思いました。重要な場面はプロが抑えてくれますし!
作例
友人の結婚式の写真を作例というのも変ですが、他に適当な言葉もなかったのでお許しを。
まとめ
というわけで今回は、友人の結婚式をGFXと2本の単焦点メインで撮ってきた話でした。
カメラを趣味にする者としては、楽しくも難易度が高いイベント。単焦点メインでの挑戦は、十分撮れるけど…といった感じでしたね。
とはいえ、新郎新婦にはとても喜んでもらえましたし、僕自身も楽しめたので今回の結果はオールオッケー。今回の反省は、次また参加する機会に生かしていきたいと思います。
結婚式に参加する際の機材選びに、少しでも参考になれば幸いです。
ではまた。
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