GFX × オールドレンズ。「SMC PENTAX 55mm F1.8」

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

FUJIFILMのラージフォーマットカメラ、GFXシリーズ。

その真価を発揮するのは純正レンズですが、そんなにほいほい買えないという方(僕です)、純正には使いたい焦点距離や明るさのレンズがないという方、手軽に様々な写りを楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。そんなGFXユーザー、また検討中の方々の強い味方といえば、オールドレンズですよね。中判カメラのレンズはもちろん問題なく使用でき、35mmフォーマットのレンズでもラージフォーマットの使用に耐えうるものがあります。

そこで気になるのが、実際の描写や周辺減光・ケラレといった写りの面と、装着した時のスタイル、そして使い勝手ではないでしょうか。

というわけで、僕が実際にオールドレンズを使ってみてわかったことや印象をご紹介するシリーズ、題して「GFX × オールドレンズ」。

今回使用するレンズは、「SMC PENTAX 55mm F1.8」です。

それではどうぞ。

目次

使用する機材

カメラボディ:GFX50SII

マウントアダプター:K&F CONCEPT

レンズ:SMC PENTAX 55mm F1.8(35mm換算:約44mm)

このレンズについて

PENTAXの55mm F1.8といえば、M42マウント時代のTakumarですよね。安くて良く写るので、オールドレンズの代表格として有名です。

今回紹介するレンズは、その後に発売されたKマウント版になります。数種類製造されてきた PENTAXの55mm F1.8というスペックのレンズ中では、最終のものとのことです。

購入金額は6,000円ほど。フィルムカメラのPENTAX LXとセットで購入しましたが、LXは手放してしまいレンズだけが残りました。

PENTAX LX

なお、僕が所持している個体は経年によりバルサム切れが生じていますので、描写についてはそれを踏まえてご覧ください。

SMC PENTAX 55mm F1.8 斜めから
オールドらしい見た目

外観

まずは見た目から。

レンズ自体のサイズは小さく、デザインも悪くありません。純正のGFレンズからすると圧倒的にコンパクトで、これでF1.8の明るさを誇っているんだからすごいですよね。この組み合わせなら、元々コンパクトなGFXがさらに持ち出しやすくなることでしょう。

Takumarの方だとフォーカスリングも金属製で、よりレトロでオールドなデザインをしていますが、こっちのレンズの方がGFXとのマッチングは好みです。塗装の質感が本体と近いので、違和感なく馴染んでいると思います。

GFX × SMC PENTAX 55mm F1.8 斜めから
GFX × SMC PENTAX 55mm F1.8 正面から
GFX × SMC PENTAX 55mm F1.8 上から
GFX × SMC PENTAX 55mm F1.8

周辺減光・ケラレ

続いて、GFXで使用する上で最も気になるところ、周辺減光・ケラレについて見てみましょう。

絞り開放

SMCP 55mm 開放 無限遠
無限遠
SMCP 55mm 開放 最短距離
最短距離

F5.6

SMCP 55mm F5.6 無限遠
無限遠
SMCP 55mm F5.6 最短距離
最短距離

絞り開放ではさすがに周辺減光が目立ちますが、なかなか健闘しているのではないでしょうか。僕は撮って出しでしか撮影しないのですが、RAW現像する方なら後から周辺光量補正で十分改善できるのではないかと思います。ピント位置で見ると、無限遠の方がより強く、最短撮影距離になると若干軽減されるので、うまく使えばそのまままでも問題ないレベルだと感じました。

F5.6まで絞ればかなり改善され、個人的にはほぼ気にならないレベル。風景なんかは絞って撮影するので、これで十分使えるのではないかと思います。

印象

オールドレンズの代表格の血統だけあって、とてもエモい描写をしますね。

解像力でいえば、最新のGFレンズとはもちろん比べるまでもありません。ふわっとした印象はバルサム切れのせいもあるかもしれませんが、ピント面、特に画面中心はしっかり解像しています。ユルさの中に芯があるような感じですかね。

作例 SMC PENTAX 55mm F1.8 逆光
逆光には弱いが、それも味ということで

MF時代のレンズなので、ファインダーを覗いてフォーカスリングを回しピントを合わせていくのですが、その感触が良くとても楽しいです。

またフィルムシミュレーションのクラシックネガとの相性も良いのか、うまくハマると非常にフィルムっぽさを感じさせてくれることがあります。

作例 SUPERIAっぽい緑
この緑にSUPERIAを感じました

周辺減光はありますが絞ればほとんど気にならなくなりますし、ケラレはありません。周辺部はどうしても画質が落ちますが、カチッとした描写を求めるレンズではないでしょうし、全体のラフさやユルさを考慮すればあまり気にならないのではないかと思います。

画角も35mm判換算で約44mmとなり、ちょっと広めの標準レンズとしてちょうど良いぐらい。そんなに寄れるタイプではありませんが、手軽にエモい描写が得られ、使いやすいです。

見た目、描写、価格、どれをとってもオールドレンズらしさ満点で、持っていて損はないレンズだといえるのではないでしょうか。

作例

クラシックネガのおかげでもありますが、フィルムっぽい緑がすごく良かったので緑成分多めです。

作例 花
作例 青と緑と黄色
作例 フェンスと自転車
作例 海藻
作例 フェンスを覆う花
作例 アザラシを見る二人
作例 カニ
作例 水槽を見る人々
作例 ホテルの窓から見える景色

まとめ

というわけで、GFX × オールドレンズ、今回は「SMC PENTAX 55mm F1.8」をご紹介しました。

GFXのイメージサークルを十分カバーし、オールドレンズらしさを堪能でき、そのうえ安価。さすが、オールドレンズの代表格だけあるなと思いました。

M42マウント版もKマウント版もレンズ構成は変わらないみたいなので、いくつかあるPENTAXの55mm F1.8のレンズなら、近い感じになるのではないかと思います。選べる状況であれば、外観や状態で選ぶのがいいんじゃないでしょうか。

フィルムシミュレーションとも相性の良いレンズですので、GFXユーザーの方だけでなく全てのミラーレスユーザーにもおすすめできる、持っていて損はない1本だと思います。見かけたらぜひ手にしてみてください。

ではまた。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする

目次