どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
写ルンです、チェキのブームや、レトロなデザインのデジタルカメラの登場でますます注目を集めるフィルムカメラ。エモい写真が撮れるということで、気になっている、始めたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、僕がフィルムカメラを始めて1年半経った今考える、始める前に知っていたらよかったなと思うことをまとめてみました。
ちなみにこの1年半の間にハーフカメラから中判カメラまで、25台を購入、所有しています。
フィルムカメラを始めたい方、始めたいけど迷ってる方の参考になれば幸いです。
それではどうぞ。
フィルムカメラを始めるときに知りたかった10のこと
始めるなら早い方がいい
フィルムカメラを始めるなら早い方がいい。これは間違いありません。
この1年半の間に、フィルムについては新しい銘柄の発売もありましたが、いくつかの定番の銘柄が廃盤になり、また残ったものも大幅に値上がりしました。
現像をしてくれるお店についても、減ることはあっても増えることはほぼありません。
カメラ本体についても、全体的に価格が上がっているでしょうか。そして、状態の良いカメラが少なくなってきているようにも感じます。人気のカメラは転売の対象にもなり、価格が上がってしまっているものもありますね。
気になるなと思っているなら、まずは始めてみましょう。
一歩を踏み出せば後は何とかなりますし、迷っている間に撮れたはずの機会を失ってしまいますよ。
リバーサルフィルムは難しくなくて想像以上に美しい
今手に入るフィルムの選択肢としては、モノクロフィルム、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルムがあります。フィルムカメラ初心者の頃は、手に入りやすく現像もしてもらいやすいカラーネガフィルムからスタートすることが多いのではないでしょうか。
確かにカラーネガフィルムは比較的種類が多く、使う上でも難しくありません。初心者の頃に使うのも、常用するのにもバッチリです。対してリバーサルフィルムは種類が少なく、露出もシビアで難しいイメージがあるかもしれません。
しかし!
そんなに神経質にならなくても、きちんと調整されたカメラの露出計や、単体露出計、露出計アプリでもいいです。しっかりと露出を測って撮れば、なんてことはありません。バッチリ写ります。自分の思った通りに写すにはカメラのクセを知る必要がありますが。
そうして撮ったリバーサルフィルムは、カラーネガフィルムとは異なりフィルムそのものを鑑賞することができます。光に透かせてフィルムそのものを鑑賞するというのは、デジタルには決して真似できないフィルムならではの魅力。
現像できるところが少なく、外注になったりして時間もかかりますが、ぜひ挑戦してみてください。
コンパクトで安い。愛用しています
郵送現像はめんどくさくない
フィルムカメラを楽しむ上で欠かせない現像。
現像してくれるお店が近くにない場合に助かるのが、郵送現像です。
最初は時間がかかりそう、送る手間がめんどくさいなどネガティブなイメージを持っていましたが、実際にやってみるとそんなことはありませんでした。
革命的なのがクリックポスト。
自宅でラベルを作成、印刷し封筒に貼り付け、ポストに投函するだけ。料金はAmazon Payなどで支払い可能。うまくやれば送る工程がほぼ自宅で完結し、完成したら自宅に届く。店舗にフィルムを持って行く、受け取りに行く必要がないのが大きなメリットですね。
データ化はお店でやってもらった方がいい
現像してフィルムが出来上がっても、パソコンやスマホで見るためにはデータ化する必要があります。
大抵は現像に出すとき一緒にデータ化を依頼すると思いますが、価格が気になりますよね。僕は少しでも節約しようとフィルムスキャナーを導入して、自分でデータ化をしていました。
そうしてセルフスキャンをすることで、フィルム一本あたり数百円の節約になり、現像の心理的ハードルは下がりました。しかしそれ以上に、時間と手間がかかる!高画質でスキャンできるフラットベッドスキャナーは場所も取りますし、フィルムのホコリを入念に取り除いて時間をかけて読み込み、色や明るさを調整して保存するのを何十枚分もするのは正直言って大変です。
しばらく自分でスキャンをしてきましたが、画質の面でも手間の面でも、お店でデータ化してもらうのがいいなと思いました。スキャナー自体もいいお値段しますしね。
セルフスキャンのいいところは、自分で色々いじれるところにもあります。スキャンの工程も楽しめる方や、満足いくまで調整したいという方にはおすすめです。
お店でデータ化をしてもらう際には、CDにデータを入れてもらうか、データをスマホに読み込ませる、LINE等で送ってもらう方法もあります。スマホに転送する方法であればすぐに見ることができますし、SNSでのシェアも楽ですね。
機材は一期一会
現在新品で手に入るフィルムカメラは、写ルンですやチェキ、Kodak M38のようなタイプのものばかりで、ほとんどは中古品を購入することになります。
そうすると、同じ商品でも同じ状態のものはなく、価格もバラバラ。また数の少ないものだと滅多に市場に出てこないこともあります。
カメラやレンズはもちろんですが、レンズフードやストラップといったアクセサリー類もチャンスを逃すとなかなか見つからない場合があります。
気がついたら手に入りにくくなっていたり、価格が上がってしまったりということが日常茶飯事なので、出会ったときには迷わず購入した方が後悔はないかもしれません。
分解すると後悔する
フィルムカメラは中古で購入することがほとんどなので、ものによってはうまく動かなかったり、汚れていたりすることがあります。特にレンズやファインダーの汚れはどうしても気になるものです。
そこで、どうにか綺麗にならないかと分解清掃を試みるのは、僕の経験上十中八九悪い結果になります。
僕自身一度気になったらおしまいで、分解を試みた結果復元できなかったり、綺麗になったものの傷が増えたりしたことが多々あります。カメラの修理を趣味にするのでなければ、最初からできる限り綺麗なもの、オーバーホールされたものを購入するのが精神衛生上おすすめです。
そして、修理する場合はカメラのためにも専門業者に依頼することをおすすめします。
値段には理由がある
中古品ということは、同じものでも状態によって値段が異なるわけです。
フィルムカメラはフィルムや現像にコストがかかるので、初期投資をできる限り安く抑えたいと考えますよね。そこで安さに目を奪われて飛びついてしまうと、不具合を抱えていたり本来の性能が発揮できなかったり、最悪撮影できない場合もあります。
僕が初めてフィルムカメラを購入したのはフリーマーケットで、試し撮りもそこそこに友人の結婚式に持っていきました。撮影自体は無事にできたのですが、フィルムの巻き戻しが不調で取り出す際に感光してしまい、ほとんどの写真が消えてしまいました。
フィルム写真は現像することで写真が定着するので、現像前に光が当たると最悪の場合写真が消えてしまい、復元できなくなります。大事な瞬間が消えてなくなってしまったのはかなりショックでした。
何度か失敗を経験することで、どこに問題があってそれは我慢できるのか、解決できるのか、最終的に使えるのかどうかが判断できるようになります。
とはいえフィルムカメラライフのスタートは良いものにしてほしいので、最初の一台は高くても状態の良いもの、保証のあるものを選ぶことをおすすめします。
中判は素晴らしい
フィルムカメラといえば35mmフィルムカメラを思い浮かべる方が多いと思いますが、個人的には中判フィルムカメラをぜひ使ってみてほしいです。
35mmフィルムの倍以上の面積で撮る写真は、繊細で緻密。空気感、立体感ともに素晴らしいものがあります。
また、二眼レフカメラで見られるような上から覗き込むウエストレベルファインダーは、ファインダー越しに見る光景がはちゃめちゃに美しいので、これはぜひ体験してみてほしいですね。
中判デジタルカメラよりも圧倒的に安いうえに、より大きなセンサー(フィルム)で撮ることができるというのは、とてもお得だと思います。
フルマニュアルカメラは怖くない
フィルムカメラは長い期間作られてきたので、比較的新しく高機能なものも、そうでないものもあります。
その中でも、ピントも露出も自分で合わせないといけないフルマニュアルカメラは、スマホやデジカメしか使ったことのない方にとっては難しいというイメージがあるのではないでしょうか。
結論から言いますと、「フルマニュアルカメラ、恐るるに足らず」です。
今は明るさを測るスマホアプリがあるので、アプリで測った数値をもとにカメラを設定して撮るだけで、あっけないぐらい簡単に写ります。
慣れてくれば、明るさを自分の感覚で判断して撮ることもできますし、単体露出計という明るさを測る専用の道具を購入して、より正確な露出を測るのも良いでしょう。
ただ、カメラによってはお作法(操作の順番)がある場合も。誤った操作をすると故障する場合がありますので、そこは気をつけてくださいね。
楽しい
フィルムカメラは楽しい。これはもう間違いありません。自信を持っておすすめします。
不便でもお金がかかっても、めんどくさくても失敗しても、それらがとても愛おしい。
フィルムカメラの道具としての魅力やフィーリング、美しいファインダーは素晴らしいし、撮ってすぐ見れない不便さは写真が出来上がったときの感動をより大きくしてくれます。
この体験の価値はとても大きく、素敵なものであることは間違いありません。
まとめ
というわけで、フィルムカメラを始めるときに知りたかった10のことでした。
フィルムカメラは思ってるほど難しくなく、とても美しく楽しいことが伝われば幸いです。
フィルムカメラが気になっている、始めたいけど迷っている方、早い方がいいですよ。
ぜひともすぐ始めましょう。
それではまた。
電子でもいいですが、紙で買いたい本ですね
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