どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
失敗は成功の母と言いますが、できることなら何事も失敗はしたくないですよね。値上がりが激しく、もはや贅沢品に近くなっているフィルムでは、特にそう思われるのではないでしょうか。
そこで今回は、僕がフィルムとフィルムカメラを使っていてやらかしたことをまとめてみました。フィルム初心者の方にはぜひ同じ失敗をしないよう反面教師にしていただいて、中・上級者の方はすでに通った道かと思いますので懐かしい目で見てもらえたら嬉しいです。
それではどうぞ。
フィルムでのやらかし10選
フィルムが入っているのに裏蓋を開けてしまう
フィルムの失敗あるあるでも最上位に来るであろうこの失敗。ある程度フィルムカメラを使ったことがある方なら、お馴染みの失敗といえるかもしれません。裏蓋を開けてフィルムが見えた瞬間、心臓が止まるのではと思うぐらいビックリしますよね。
ご存知の通りフィルムは撮影してから現像することで写真として定着させるため、現像前に光に晒すと感光してしまいます。開けてしまっても、すぐに閉めればフレアのように光の模様が入るぐらいの軽傷で済む場合もありますが、写真が何枚分か消えてしまったり、最悪の場合フィルム1本全てがダメになってしまうことも。
僕もこの失敗はけっこうやらかしてるんですよね。特に記念すべきフィルムデビューで、カメラの不具合のため巻き戻しが完了する前に何回も開けてしまい、写真の9割が消えたのは忘れもしません。しかも撮ったのが友人の結婚式の写真だったということで、相当悔しい思い出になりました。逆にこの失敗がバネになって、これだけフィルムにのめり込んだところもありますが。
その他、中判フィルムカメラのフィルムバックを外そうとして操作を誤ってオープンしてしまったこともあります。
喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、注意してても忘れた頃にやらかすのはどうしようもありません。せめて被害が大きくならないようにしたいところです。
入れたフィルムの感度を忘れてしまう
次もかなりの頻度でやらかしてしまう失敗。
新しいカメラであれば自動でフィルムの感度を判別してくれますし、それ以外でも露出計を搭載していればフィルムを装填した際に感度設定をすると思うので、問題になる人は少ないかもしれません。
しかし露出計を搭載していないカメラだと、感度を記録することができないものが多くあります。その場合は忘れないようにマスキングテープにメモしてボディに貼ったりするのですが、大体使うフィルムは決まっているので覚えていられるはずと手を抜くと、しっかり忘れます。
使うカメラが1台だけならなんとかなるかもしれませんが、複数台を使い分け、さらに期間が空くともうダメですね。必死に記憶を辿って2種類ぐらいに絞るんですけど、その2択は大抵外れます。
ネガフィルムであればラティチュードが広いのでよっぽど外さなければ軽傷で済みますが、露出にシビアなリバーサルフィルムだとそうはいきません。
撮り終わって取り出したときに頭を抱えること多数ですね。
そもそもフィルムを入れたかどうか忘れてしまう
そんなバカなと思うかもしれませんが、フィルムカメラを複数台使っていると場合によってはフィルムを入れたかどうかすら忘れてしまうことがあります。
特に滅多に使わないカメラの場合は、たまに取り出して動作の確認をしようとしたときに裏蓋を開けてしまい、感光するパターンも。
最悪なのは、開けた時点でカウンターがリセットされるタイプのもの。中判フィルムカメラで経験があるのですが、そのまま閉じて使い続けることもできず、なんとか形を整えて再装填できたとしてもコマが被ったりするんですよね。フィルム1本まるまる無駄にする可能性もあります。
それはさすがに忘れるわけないだろと思うかもしれませんが、フィルムを入れたらわかるようにしておきましょうね。
巻き上げを忘れ意図せず多重露光してしまう
続いては撮影時のやらかし。
これも機種によりますが、シャッターを切ることができるようにする機構とフィルムの巻き上げの機構が連動していないカメラの場合、巻き上げを忘れることが多々あります。
その状態でシャッターを切ると、撮影した部分に上書きする形になり、意図せず多重露光になってしまいます。
二重ぐらいなら逆にサプライズ的に良いものがあったりもしますが、基本的には計算してないもの。渾身の1枚のつもりが多重露光で意図しないものになると辛いですよね。
巻き上げとシャッターチャージが別々のカメラを使っている方は十分注意しているとは思いますが、気をつけていただければと思います。
レンズキャップをしたまま撮影してしまう
レンズを通った光がファインダーに届く一眼レフカメラではありえないことですが、レンジファインダーカメラだと度々起こるのが、レンズキャップを外し忘れること。当然、真っ暗な写真が出来上がるわけです。
フィルムカメラは液晶画面もないので、このやらかしについては事前に気づけない可能性が結構高く、なんなら撮った後も気づかないかも。現像した後に会心の1枚が見当たらず、それがあったはずの場所が真っ黒になっているのを見て絶望するんですね。
とはいえレンジファインダーカメラの場合はレンズキャップをつけずにいるとシャッター幕が焼けてしまう事態になりかねないので、つけないわけにはいきません。着脱については習慣づけるしかないですね。
フィルムや電池を忘れるなどして、カメラがただの重い箱になってしまう
デジタルカメラでバッテリーやSDカードを忘れるのと同じように、フィルムカメラでもフィルムや電池を忘れることがたまにあります。
最悪電池については入ってなくても使えたり、途中で手に入ったりする可能性もなくはありませんが、売っている場所が限られている現在となってはフィルムを忘れたら絶望しかありません。ポケットに入るようなコンパクトフィルムカメラならまだマシですが、見た目は小さくても機械がギュッと詰まったカメラや、中判カメラだと2kgオーバーのものもあります。
撮影できないだけでなく、ズシリと重さがのしかかる。本当に最悪なので、フィルムカメラを持ち出すときにフィルムだけは忘れてはいけませんよ。
どのカメラ、レンズで撮ったのかわからなくなってしまう
お次は撮影した後の話。
フィルムカメラやレンズが増えてくると、写真を見返したときにどれで撮影したものかがわからなくなってきます。そのため、時間が経ってからSNSやブログなどに使おうとする際に困ることがしばしば。
カメラボディの方はまだ覚えていることが多いのですが、複数のレンズを使っているとどのカットがどのレンズだったかを思い出すのは、非常に難しいです。画角やボケなどを手がかりに、果たしてどれだったかと頭を悩ませることになるんですね。
デジタルカメラではExifという撮影情報が残るのでこんなことにはなりません。マメな方ならフィルムでもデジタルのそれと同様に毎度自身で記録を残しているようですが、フィルムの感度すら記録することを怠る僕には不可能なこと。わかっていても、きっとまた自分の記憶と戦う日が来ることでしょう。
出会った商品を見逃し、売れてしまう
カメラの購入でもやらかすことはあります。
今の時代、フィルムカメラは新品で販売されていることは基本的になく、ほとんどは中古で購入することになります。中古カメラというのは価格も状態も様々で、同じ機種でも全く同じ状態のものはまずありません。また、需要の変化によって価格も変動します。
フィルムカメラとの出会いは一期一会。出会ったときに購入しないと、次のタイミングでは売れてしまって買えないということが普通にあります。やって後悔するよりやらずに後悔する方がダメージが大きいとよく言いますがまさにその通りで、そのとき購入しなかったことを今でも悔やんでいるものもあります。
ネットでジャンク品を掴んでしまう
フィルムカメラは一期一会。もう買わずに後悔はしたくないと突っ込んだ結果、ジャンク品だったことも少なからずあります。
特に、ネットオークションやネットフリマといった実物を見たり触ったりできないところでの購入は、かなりの確率でジャンク品を引き当ててしまっています。
そのあたりはもちろん自己責任なのですが、期待したものが使えないとなると残念ですよね。修理できるものならまだいいですが、中には交換部品が払底していて直せないカメラもあります。
個人からの購入はお得な場合もありますが、やはり自分の目で見て確かめられる実店舗か、信頼できるカメラ専門店の通販等を利用したいところですね。
ゴミやカビが気になり分解し、壊してしまう
最後のやらかしは自業自得のもの。
中古で購入したカメラというのは、きちんと整備やオーバーホールされたものでない限り多かれ少なかれ何かしら不具合や汚れを抱えています。中でも個人的にかなり気になるのが、ファインダーやレンズのゴミ、カビ。特にファインダーのゴミについては、撮影時に必ず目につくので非常に気になります。
そこで自分で取り除こうと無理をすると、取り返しがつかないことになりがち。カメラは精密機械なので、ちょっとしたことで元に戻らなくなってしまいます。
僕がやらかしたのは、配線を切ってしまう、スクリーンを傷付けてしまう、元通り組めなくなる等々。
大切に使うのであれば、しっかり整備されたものを購入する、専門の修理業者に依頼して直すのがいいでしょう。自分で直すことができればお得ですが、失敗して壊してしまうと貴重なカメラが1台この世から失われてしまうので、慎重にお願いします。
反省してます…
まとめ
というわけで、僕がフィルムでやらかしたこと10選でした。
たしかに、失敗したからこそ学んだことやできるようになったことはたくさんあり、僕自身は後悔はありません。しかし、デジタルと違って1枚が貴重なフィルム。失敗すると取り返しがつかないこともありますので、初心者の方はこんなことはできるだけないように、中級以上の方は改めて気をつけるきっかけにしていただければと思います。
ではまた。
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