どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
カメラを始めてから約7年、フィルムカメラを手にしてから約4年半、ついに大物に手を出してしまいました。中判フィルムカメラの雄として名高いHasselbladの500シリーズ、しかも生まれ年の「503CXi」です。
とても綺麗な個体をお迎えできたのでまずは外観を、そしてファーストロールができあがったので描写の方もご紹介したいと思います。
それではどうぞ。
Hasselblad 503CXi
まずは外観から!
今回購入したのは503CXiのボディに、ウエストレベルファインダー、6×6判のA12マガジン、レンズはCFタイプの80mm F2.8という標準的なセットですね。前オーナーさんが購入した時点でオーバーホール済みだったそうで、全体的にとても綺麗!
素晴らしい佇まいですね
いろいろ調べて、ボディは発売・製造ともに生まれ年のもの。ポピュラーな500C/Mに比べると少し高価でしたが、せっかく買うならと思い切りました。劣化してひび割れなどが起こっていることが多い、内面反射を抑えるパルパス材もピカピカ!気持ち良いです。
唯一ダメージがあるのが底面。プラスチックの土台に欠けがあるんですよね。写りに影響する箇所ではないですし、使用時に見える場所でもないので気にしないことにしました。
Hasselbladといえば美しいファインダー!本来503CXiにはアキュートマットという明るいスクリーンが装備されているのですが、明るすぎてピントの追い込みがしにくいとの話もあります。今回お迎えした503CXiも、前オーナーさんが見にくいとのことで通常スクリーンに交換されていました。これでも十分美しいのですが、やはりアキュートマットが気になりますね。いずれ使ってみたい。
交換スクリーンも高いんですよね…
マガジンはボディに比べると少し古い年代のものですが、革の状態は問題なし。こちらもボディと一緒に貼り直しされたのかも。
レンズは比較的新しいCFタイプ。購入時にセットになっていたものですが、Cタイプのライトバリュー方式は使いにくいかなと思っていたのでちょうど良かったです。ただCタイプレンズの見た目も好きなんですよね。お金があればどっちも欲しい!
描写は後ほど、ファーストロールのご紹介にて見ていただきましょう。
使用感
さて、Hasselbladには「お作法」というものがあり、難しいイメージを持っている方も多いと思います。かくいう僕もその1人でした。
しかし実際に使ってみると、基本的に巻き上げた状態にしておけば問題なさそうで、そこまで恐れるほどでもなかったなと。これも様々なフィルムカメラを使用してきた経験のおかげな気がします。そう考えると、このタイミングで手にしたのは自然なことだったのかもしれません。
撮影については、基本的なフルマニュアルカメラと変わらないので難しいこともなく。動作はオーバーホール済みということで、非常に快適です。ギュッと詰まったズッシリ感はあるものの重過ぎず、ストラップも細めのもので十分ですね。
搭載しているのが標準スクリーンということもあり、ピントピークも割とわかりやすいかなと。ただ、ファインダーに関しては以前使用していたZENZABRONICA ETRSが明るさ、ピントの見やすさともに素晴らしく、思ったより感動はしませんでした。ETRSは6×4.5判で少し窮屈に感じ、6×6判の503CXiの方がゆったり覗けるかなっていう印象です。
シャッター音はボシュって感じ。レンズシャッター機なので厳密にはチッという小さなシャッター音なのですが、ミラー、そしてフィルム面の手前にあるバックシャッターが動くので、このような独特な音になるようです。ブロニカのような派手な音色ではありませんが、お辞儀をしながら撮るカメラの音としてはふさわしいかなと思いますね。
全体としてとにかく質感が良く、撮影行為そのものが楽しいカメラです。
ファーストロール!
それではドキドキのファーストロール、ご紹介したいと思います。
フィルムは気合いを入れて、PORTRA 400をチョイスしました。アップロードの関係で画質が落ちていますが、本当はもっと綺麗です。
1〜4枚目は高松のカフェにて。室内で暗めな環境でしたが、ISO400のフィルムということもありブレてないですね。ピントも問題なく合わせられました。3枚目はピントが合っている手のところはしっかり描きつつ、顔はなだらかにボケて柔らかく、お気に入りの1枚です。顔をお見せできないのが残念ですが。
5枚目も香川ですね。お気に入りのストラップを販売しているお店が入っているモールで撮影しました。場所自体もオシャレですが、こういうところは良い光が入るので好きです。光線状況が良いので描写も安定していますね。CFレンズの高い描写力が発揮されているのではないでしょうか。
6〜9枚目は岡山の児島で開催されたマルシェにて。めちゃくちゃ快晴だったので、NDフィルターを使用しています。せっかくのファインダーが暗くなるのが残念ですが、シャッタースピードが1/500秒までなので仕方なし。
それにしても良い色が出ますね!PORTRAは高いですけど、できあがってきたのを見ると格別です。
10枚目は自宅で。ボケ量はほどほどなのにこの立体感。やはり中判はたまりません。
そして最後、11、12枚目はサウスヴィレッジで開催されたレトロ市にて。なのに撮ったのはレトロな商品ではなく、渋い移動喫茶店でした。いやぁ素晴らしいお店でしたね。コーヒーも美味しかった!このイベント、とにかく人が多かったです。この場面でも人が切れるのを待ってはみたものの、写り込んでしまいました。ウエストレベルファインダーで撮るときは没入してしまうので、この辺りの調整が難しいです。
まとめ
というわけで、この度お迎えしたHasselblad 503CXiのご紹介と、ファーストロールでした。
中判フィルムカメラの雄だけあり、素晴らしい質感と操作感、そして描写もさすがの一言でした。高級さとお作法にビビってこれまで見て見ぬふりをしてきましたが、思い切って購入してみると満足感が半端ないです。
せっかくバースイヤー・カメラを選んだので、大事に長く付き合っていきたいですね。
ではまた。
ポジも良いだろうなぁ…
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