フィルムカメラレビュー。「Nikon FG」

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どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

使ったことのあるフィルムカメラを紹介する、フィルムカメラレビュー。

今回は、Nikon初のプログラムAE搭載機、Nikon FGをご紹介します。

それではどうぞ。

目次

Nikon FGとは

Nikon FGは、Nikon初のプログラムAEを搭載した機種。愛称もそのまま、「プログラムニコン」です。

デザインとしては、「リトルニコン」の愛称で知られたNikon EMの流れを汲んでいます。機能面では絞り優先AEのみだったところから進化し、シャッタースピードダイヤルも搭載され対応できる幅が広くなりました。

グリップは着脱式。巻き上げレバーは中折れ式で、シャッターボタン、シャッタースピードダイヤルと同軸にあります。そのおかげもあってコンパクトなのかもしれません。

Nikon FG
Nikon FG 右肩

実は僕が初めてまともに撮影に成功したフィルムカメラだったりします。が、この後すぐにフラッグシップのNikon F3と出会ってしまい、あまり出場機会がありませんでした。

その後は操作が簡単なので友人に貸したりしましたが、結局出番がなくなり手放すことに。思い出の1台ではありましたが、防湿庫にしまい込んだままも可哀想なので。

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ぼんしゅー

電池はLR44またはSR44が2個必要です

Nikon FGの魅力

それでは、Nikon FGを使って感じた魅力をご紹介します。

簡単

まずは操作が簡単なのが良いですよね。

プログラムAEが搭載されているので、何も考えずにシャッターを押すだけでも撮れちゃいます。もちろん絞り優先AEも使えるので、ボケを自分でコントロールして撮ることも可能です。

Nikon FG シャッターボタン周辺

また、最高シャッタースピードが1/1000秒なので、明るいレンズだと露出オーバーになってしまうことがありますが、そんなときは「ピッピッ」と警告音が鳴るので安心。この警告音はシャッタースピード1/60秒以下の際にも鳴るので、手ブレにも注意することができますね。

総じて、初心者の方に優しいカメラとなっています。

ぼんしゅー

最初の1台にもってこい!

軽い

また、軽量なことも魅力のひとつです。

エンジニアプラスチック製ということで、ボディの重さはわずか490g。軽いレンズと合わせれば、とても軽快に持ち歩くことができますね。首から提げていても負担になることはないでしょう。

普段重たいカメラばかり使っていると、軽量さがどれだけ大事な性能かが身に染みます。

Nikon FG
軽いって素晴らしい!

かわいい

そしてやっぱり見た目が良いですよね。

シャッタースピードダイヤルとシャッターボタン、巻き上げレバーが同軸にあることで横幅が縮まり、高さも控えめ。ゴツいグリップもありません。ボディ前面はボタン類も少なく、いたってシンプル。シャッタースピードダイヤルの「A」、「P」の文字の色がアクセントで良いですね。

Nikon FG

そして着脱可能なグリップを外すと、イタリアの高名なデザイナー、ジウジアーロデザインのEMの面影がグッと増してくる。

全体的に、チョコンとした佇まいが愛おしいカメラだと思います。

Nikon EM
リトルニコン
Nikon FG グリップなし
そっくりですね

Nikon FGのイマイチなところ

続いて、Nikon FGのイマイチかなと思うところを。

高級感はない

まずはカメラ自体の質感。穏やかなデザインで素材もプラスチック。各所の造りや剛性感といったところもそれなりで、上級機種のような高級感は求めてはいけません。

所有欲を満たすのであれば、同じNikonなら金属外装のFMやFE、そしてやっぱりフラッグシップのF一桁が良いですね。僕が使わなくなってしまったのも、直後にF3を手にしてしまい、その質感に惚れてしまったのが大きかったので。

Nikon FG 背面
ぼんしゅー

ファインダーも丸窓ではありません

好みが分かれるシャッターフィール

また、シャッター音も独特。「バシャッ」というキレの良いものではなく、「シャラン」と軽やかな音がします。良く言えばお上品、悪く言えば頼りない感じでしょうか。

そしてシャッターボタンの感覚も、キレの良さはいまひとつ。総じて優しいようなまろやかなような感じで、好みが分かれるかなと思いました。

修理が困難

どの電子シャッター機にも言えることですが、基本的に壊れたら修理ができないことは頭に入れておいた方が良いでしょう。

また中級機種ということもあり、フラッグシップ機のように修理やオーバーホールされたものは基本的に並んでいません。状態の良い個体を探すのは大変かもしれません。できれば保証のあるカメラ専門店での購入が良いでしょう。

とはいえ、そこは頑健なNikon機。しっかりと作られているので、そのままの状態でも問題ないことも多いと思います。実際僕はリサイクルショップで購入しましたが、実用に際しては特に問題なかったですね。

思ったこと

手軽に扱える中級機として、以前F80もご紹介しました。時代は違いますが、どちらも価格的には大差なく、電子シャッター機であるのも共通。そんな2機種を比較してみて、フィルムカメラを楽しみたいならFG、フィルム写真を楽しみたいならF80がいいのかなと思いました。

スペック的にはF80が圧倒的です。1/4000秒が切れ、明るいレンズも使いやすい。ボディも軽く、AFが使えて楽チン。幅広い場面に対応できますし撮影テンポも良いので、撮りたい気持ちに応えてくれます。

FGは最高1/1000秒でMFと、スペック的にはF80には敵いません。ただ、フィルムカメラ然としたフォルムや巻き上げレバー、スプリットスクリーンで合わせるピントなど、フィルムカメラでの撮影を楽しめるのはこちら。

もちろんFGで写真を楽しめないわけではないですし、F80でフィルムカメラを楽しめないわけではありません。どちらも使ってみた感想として、参考になれば幸いです。

作例

Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例
Nikon FG 作例

まとめ

というわけで、フィルムカメラレビュー、今回はNikon FGをご紹介しました。

Nikon初のプログラムAE搭載機というだけでなく、プラスチックボディによる軽量さ、1/1000秒以上と1/60秒以下で警告音が鳴るなど、初心者に優しい機能が詰まったカメラ。フィルムカメラを気軽に楽しみたい方には、ぜひ検討していただきたい1台ですね。

状態にだけ気をつけて、ぜひ!

ではまた。

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