どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
何度もブログで紹介している通り、僕のメインカメラはFUJIFILMのラージフォーマットカメラ「GFX50SII」です。フルサイズセンサーよりも大きなセンサーを搭載し、描写力が半端ないのが魅力の1つなんですよね。
しかしその分、純正レンズも高額。なかなか手が出せず、現状は35-70mmと110mmという2本のみ。それじゃあ寂しいということで、普段は35mm判用のオールドレンズをメインで使っているんですね。
https://bornsureblog.com/tag/gfx-x-oldlens/
いつもはそれで全然満足しているんですが、この日はちょっと思うところがあって、中判フィルムカメラ用のレンズを持ち出して撮影してみました。
今回はその感想を書いていきたいと思います。
それではどうぞ。
中判用レンズを持ち出した理由
今回中判フィルムカメラ用レンズを持ち出すきっかけになったできごと。それは、Twitterで見かけたとある意見でした。
簡単にいうと「GFXに35mm用オールドレンズ付けた作例って微妙だよね、センサーの性能にレンズが釣り合ってない」というものだったんですが、普段その使い方を楽しんで、しかも発信している僕にとってはなかなか痛烈な内容。ギクリとすると同時に、「確かに」って思う自分もいました。それでも楽しいし好きな雰囲気で撮れるので、「GFX × オールドレンズ」をやめるつもりはありませんけど。
結局どのレンズ使っても撮るものは変わらないので
そんなこんなで衝撃を受けた僕は、「それなら中判フィルムカメラ用のレンズならどうかな?」って思ったわけです。そして、そういえば中判フィルムカメラ用レンズをGFXに装着するマウントアダプターを持っていることを思い出しました。それは、持っているフィルムカメラの中で1番信頼し使っている、6×4.5判のZENZABRONICA ETRシリーズ用のZENZANONレンズを装着できるもの。
実はこのマウントアダプター、GFX50SIIと一緒に買ってあったんですよ。装着すると見た目が間抜けになるのが好きじゃなくて、これまで使っていなかったんですよね。
というわけで、気になる見た目には一旦目を瞑り、1日使ってみました。
今回の機材
カメラボディ:GFX50SII
マウントアダプター:Fotodiox
レンズ:
・ZENZANON MC 50mm F2.8
・ZENZANON MC 75mm F2.8
・ZENZANON MC 105mm F3.5
・ZENZANON MC 150mm F4
・ZENZANON MC 250mm F5.6
何気にシステムとして一番充実してますね
感想
それでは1日使ってみた感想をつらつらと。
まずはいつも気にしている大きさや重さについて。レンズ自体はそこまで大きくないものの、アダプターを含めるとやっぱり長くなってしまいますね。とはいえGFレンズ自体も大きいものが多いので、サイズについてはそんなに気にならない感じです。重さも35mm判用のレンズに比べると重いですが、GFX50SIIのグリップであれば問題なしですね。
続いては使い勝手の面を。いつも検証しているケラれや周辺減光ですが、ラージフォーマットセンサーとはいえ面積は6×4.5判の方が約1.8倍も大きいんですよね。レンズからすると想定よりも小さなセンサーを相手にしているわけなので、フルサイズ用のレンズをAPS-Cセンサーなどで使うのと同じく、レンズの美味しいところだけを使えることになります。当然ケラれや周辺減光もなし!安心して使えます。そして、本来映る範囲から真ん中部分を切り抜く形になるので、最大撮影倍率も大きくなるんですよね。これは地味に効いてくると思います。
描写面では、なんというか中判フィルムの「あの感じ」が垣間見える気がして、個人的にはかなり手応えがありました。明るさもボケ量も35mm用オールドレンズには敵わないはずですが、なんでなんでしょう。先入観かもしれません。
純正レンズはラージフォーマットに最適化されていて、めちゃくちゃ解像してそれはもう素晴らしいんですけど、個人的にちょっとコントラストが強く感じていて。フィルムライクな写真が好みなので、カスタムで調整して好みに近づけてはいますが。その点今回のZENZANONレンズたちは、ナチュラルに純正にはない優しめの描写を見せてくれるので、好みに近いですよね。
35mm判オールドレンズは、純正との比較ではもちろん中判用レンズに比べても粗があります。しかしそのラフな感じや周辺減光が見せるドラマチックさみたいなものは、他の2種類では味わえない特徴でもあると思うんですよね。いつもは周辺減光はない方がいいなと思っていましたが、全くないとなると寂しい気がしてきます。安いだけじゃない魅力があったんだなと、ここで気づくことになりました。
そして結構気にする見た目について。そこには目を瞑って持ち出したわけですが、描写がいいとそのあたりの評価もマシになりますね。相変わらず微妙ではあるものの、以前ほど嫌でもなくなりました。ただ、もうちょっと見た目がレンズにマッチしてたらいいのにと思わずにいられません。メーカーさんはその辺にも気を遣ったのを出してくれないですかね…。
最後に、フィルムカメラとの付き合い方について。ちょくちょく書いていますが、最近フィルムでほとんど撮ってないんですよね。多分9:1とかそれ以下の比率になってしまっています。それだけGFXに満足しているわけですが、やっぱりフィルムで撮りたいと思ってはいるわけですよ。そして、今後フィルムで撮り続けていくなら中判かなと思っていて。35mm判フィルムカメラはカメラとして魅力的で好きな機種も多いのですが、できあがる写真としては中判フィルムが良いなと。なので、今回GFX50SIIとZENZANONレンズの組み合わせが好感触だったのは嬉しいですね。この組み合わせに満足できれば、機材が共有でき、ETRSを持ち出す機会を増やせるはず。しばらくは積極的にGFXとETRSの2台体制でいけたらなと思いました。
フィルムで撮りたい気持ちはずっとあります
作例
まとめ
というわけで今回は、GFX50SIIに中判フィルムカメラ、ZENZABRONICA ETRシリーズのレンズを装着して撮影した感想をお伝えしました。
ラージフォーマットの実力を最も発揮できるのは当然純正レンズですが、中判フィルムカメラ用のレンズも良いところだけを使えるとあって、なかなか良い感じではないでしょうか。今回僕が使ったZENZANONレンズたちもそうですが、モノによっては35mm判用オールドレンズより安価だったりしますので、描写を考えるとめちゃくちゃアリな選択肢だと思います。
アダプター装着時の見た目だけ微妙ですが、今回使ったことでそのイマイチ感はちょっとマシになったかな。レンズを共有できるので、積極的にETRSを持ち出せたらなと思いました。もちろん、これまで通り35mm判のオールドレンズも使っていきますけど、楽しみが広がりますね。
とりあえずもうちょっとこの組み合わせを使ってみたいと思います。
ではまた。
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