どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
先日ついにGFX純正の超広角ズーム、GF20-35mm F4 R WRを購入しました!
まだ使い込むほど持ち出せてはいませんが、何回か撮影に行くことができたので、ファーストインプレッションをやっていきたいと思います。
発表当時から話題になっていたレンズですので、参考になれば幸いです。
また、このレンズの購入に至った経緯は別の記事で書こうと思いますので、よければ覗いてやってください。
それではどうぞ。
GF20-35mm F4 R WR ファーストインプレッション!
まずは簡単にスペックを見ておきましょう。
レンズ名 | GF20-35mm F4 R WR |
レンズ構成 | 10群14枚(非球面レンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚) |
焦点距離(35mm判換算) | 20-35mm(16−28mm) |
開放F値 | F4 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 35cm(全域) |
最大撮影倍率 | 0.14倍(テレ端) |
サイズ | Ø88.5mm×112.5mm |
重さ | 725g |
フィルター径 | 82mm |
価格 | 実売価格:約353,000円(税込) 希望小売価格:436,700円(税込) |
2023年11月に価格改定があり、値段が上がってしまいました。僕はその前に購入したので、価格は新品で315,000円でした。
前玉が出てないので通常のフィルターが使えます!
雑感
それでは、感じたことをつらつらと書いていきたいと思います。
バランスが最高
開封した際の第一印象は、「小さい!」でした。絶対値としては大きいんですけど、入れ替えで手放したのがGF110mmだったので、めっちゃコンパクトに感じます。このサイズで35mm判換算16-28mm、F4通しとは驚くばかりです。
ボディに装着してみると、サイズ・重量ともにとても良いバランスですね。形状的にもすっきりしていて、好印象です。インナーズームなので、ズーミングによって全長が変わらないのも嬉しいポイント。
超広角のためフードはどうしても大きいんですけど、それを踏まえてもバランスが良く、個人的には気にならないですね。構えた際の重心バランスが悪くないので、重さもそれほど感じません。サイズのせいで持ち出さない、なんてことにはならないと思います。
さすがのマッチング!
広すぎ!
そして、とりあえず電源を入れてみるわけですが、とにかく広い!広すぎます。
このレンズを購入する前に同じ換算16mmになるSMC TAKUMAR 20mm F4.5を使っていたので、広さについては理解していたつもりでした。しかし、TAKUMARはがっつりケラレるので、ラージフォーマットではフルで使えていなかったんですよね。
ケラレや減光がなく隅々までしっかり写ると、これだけ広いのかと思い知らされました。
ムズすぎ
その次に感じたのが、扱いが難しいということです。
発表当時から気になっていて、他のレンズで賄えないからとお迎えしましたが、そんな安易な考えで手を出すようなレンズではなかったかもしれません。
聞いていた通り、歪みが少なくまっすぐは写ります。しかし広角特有のパースはありますし、広すぎて何でも写り込むし、周辺は引っ張られるし…。トリミング耐性が高いとは言え、これ1本あれば何とでもなるようなレンズではありませんでした。
ただ、超広角でしか撮れない写真があるのは事実。やはり風景、建築、室内など、広さが必要な場面、活きる場面では絶大な信頼感があります。僕が超広角に慣れていないだけで、とても有用なレンズでしょう。
僕はこれからこのレンズに、超広角の楽しみ方を教えてもらいたいと思います。
純正の意味があるレンズ
超広角でケラレ・減光がないというのは、なんと言っても純正の強みだと思います。
35mm判用レンズでは、なかなかラージフォーマットをカバーする超広角レンズはないでしょう。広い範囲を写さないといけない広角レンズ、イメージサークルもセンサーぎりぎりに設計されているためだと思います。そのうえ、超広角レンズはもともと高級。ケラレや減光が少ないレンズがあっても、それなりの金額がします。
また、ケラれる心配がない中判フィルムカメラ用には、ここまでの超広角レンズというのはありません。
そしてなにより、純正レンズなので補正が効きます。まっすぐ写るというのは超広角レンズでとても重要なポイント。他社のレンズではこうはいかないでしょう。
総じて、純正を選ぶ意味のあるレンズだと思います。
ピシッときますね
めっちゃ写る
順番が後になりましたが、このレンズ、めちゃくちゃよく写ります。
普段オールドレンズばかり使っている僕としては、目が良くなったのかと思うほど緻密。さらに先に書いたように、補正がしっかり効いているおかげでまっすぐ写ります。
絞り開放で甘いということもなく、どのF値でも気持ちよく写すことが可能。また、以前使っていたXF18mm F1.4のような、一枚ベールを脱いだようなクリアで透明感がある写りな気がしています。
広角で開放F4なのでボケ量は期待できませんが、最短撮影距離が全域で35cmと寄れるレンズなので、使い方次第ではボケを生かすこともできそうです。
ボケボケは難しい
1億画素機でこそ真価を発揮しそう
そんなこんなで何度か持ち出したわけですが、正直5,000万画素機ではその真価を発揮できていないのではないかと感じます。
写る範囲がめちゃくちゃ広いので、画面内の情報量が半端じゃありません。特に高所からの風景写真だと、めっちゃ写ってるからアップにしたくなるんですよね。GFX50SIIでは、拡大した際に思ったより早く粗さが来ます。
これが1億画素機だったらもっと細かく写ってるんだろうなと思うと、ちょっと悔しいというか惜しい気持ちになりますね。
GFX100IIが欲しい!
感想
正直なところ現段階は、普段標準〜中望遠を主戦場にしているのに安易に超広角レンズに手を出したのは失敗だったかなと感じています。ただ、実際に使ってみないとわからなかったことなので、購入したこと自体に後悔はありません。…ほんとですよ。
まだ数回しか使えていませんが、このレンズでないと撮れない場面というのは確実にありますよね。また、視点が強制的に変えられるのも新鮮。使いこなすことができれば、写真力が上がりそうです。
超広角の話だけで全然ズームであることに触れてませんでしたが、テレ端が換算28mm相当になります。なので、散漫になりそうな時にはズーミングで対応することもできますね。28mm相当でも広角ですが、16mm相当を使っていると不思議と狭く感じます。
開放F値、最短撮影距離が不変で使い勝手よし!
とりあえずいろんなところに持ち出して、使い込んでみたいと思います。
作例
まとめ
というわけで、GFX純正超広角ズーム、GF20-35mm F4 R WRのファーストインプレッションでした。
オールドレンズの描写が好きでいろいろ使っていますが、超広角については純正を手にする意味がある。一番の感想はこれですかね。やはりケラレ・減光がないこと、補正が効いてまっすぐ写るのは偉大だなと思いました。
そもそも超広角をほとんど使ってこなかったので戸惑いはありますが、何をどこまで写すのか、パースをどう効かせるのか、考えることがいっぱいで写真が上手くなりそう。たくさん持ち出して慣れていきたいと思います。
また使い込んだ先で、しっかりレビューができたらなと思います。
ではまた。
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