フィルムカメラレビュー。「WALZFLEX」

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どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

使ったことのあるフィルムカメラを紹介する、フィルムカメラレビュー。今回は縦に2つ並んだレンズがキュートな国産二眼レフ「WALZFLEX」をご紹介します。

フィルムカメラの中でも独自の存在感を放つ二眼レフ。その中でも決して人気のある機種ではありませんが、写りに関しては何も問題なし。良い仕事をしてくれるカメラですよ。

それではどうぞ。

目次

WALZFLEXとは

あまり聞いたことのない方も多いであろう、WALZFLEX。正直僕もよく知らなかったですし、ネット上にもあまり情報がありません。調べられた限りでまとめておきます。

WALZFLEXは、ワルツ商会という会社が送り出した二眼レフです。ワルツ商会はフィルターや露出計などを扱う、カメラアクセサリーの国内最大手メーカーだったそうですね。今でも二眼レフのフードやレンズキャップなどに、ワルツの名前を見つけることができます。

そして、アクセサリーだけでなくカメラも作ろうということで、当時国内でも多数生産されていた二眼レフを製造。その後時代の移り変わりとともに35mmフィルムカメラも生産したようですが、1960年代初頭に残念ながら倒産。これでは情報が少ないのも無理はないですね。

本体にモデル名が書いてないので見分けるのも難しいですが、僕が持っているWALZFLEXは最高シャッター速度が1/300秒なので、おそらくII型。I型は1/200秒、III型は1/500秒になりスペック的にも充実してきます。

WALZFLEX 正面
WALZFLEX アップ

WALZFLEXの魅力

それではいつも通り、WALZFLEXの魅力を。

愛らしい見た目

まずはやっぱり見た目!これ毎回言ってる気がしますが、気に入ったカメラを買ってるから仕方ないんです。

縦長の直方体のボディに、2つ並んだレンズが特徴の二眼レフ。他のフィルムカメラとは異なる見た目は、とても存在感がありますよね。レトロな見た目というのもありますが、ちょこんと立っている感じがとても愛らしい。いつ見ても愛でたくなります。

WALZFLEXは二眼レフでもスタンダードなデザインだと思いますが、革の黒と金属のシルバーのバランスがちょうど良いと感じます。

WALZFLEX 斜め
ぼんしゅー

絶妙なバランスで、飽きないデザインです

コンパクト

これも割と言っている気がしますが、コンパクトなのも評価しているポイントです。

毎回引き合いに出して申し訳ないのですが、MAMIYA RB67や人気のPENTAX 67などは、サイズも重さもかなりのもの。同じ6×6判で言えば、ZENZABRONICA S2なども大きくて重いんですよね。

それに比べると、WALZFLEXはかなり小さいです。縦長でレンズも飛び出しておらず、カバンへの納まりがとても良いので余計にそう感じるのかもしれません。

ぼんしゅー

こいつらデカすぎ!

真四角写真が撮れる

僕はあまり得意ではないのですが、真四角写真が撮れるというのが二眼レフを使う大きな理由のひとつでしょう。

他にも先のZENZABRONICA S2やEC、ハッセルブラッドなどもスクエアフォーマットですが、二眼レフの方がよりスローな感じ。この辺りの感覚の違いによって、同じスクエアフォーマットであっても撮る写真が変わってくるのではないでしょうか。

ファインダーが美しい

僕がWALZFLEXを選んだ一番の決め手は、とにかくファインダーが綺麗だったこと。

当時はWALZFLEXの存在を全く知らず、RolleicordやMINOLTA AUTOCORDなど名の知れた二眼レフを目当てにカメラ屋さんに行ったのですが、ちょうど良いのがなかったんですね。その時店員さんがおすすめしてくれたのがこの子。

四隅まで明るく、ピント面とそれ以外がレイヤーのように分かれる感覚。カメラにおいてファインダーの見え方を重視する僕にとっては、とても魅力的な提案でした。

WALZFLEX ファインダー
四隅までしっかり明るいです!

ウエストレベルファインダーとポジフィルムの美しさは画像ではどうしても伝わらないので、本当に実物を見てほしい!

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WALZFLEXのイマイチなところ

続いて、WALZFLEXのイマイチなところを。

スペックが低い

古いカメラなので仕方ないですが、スペックが低いのは気になるところ。

開放F3.5というのはいいですが、最高シャッター速度が1/300秒というのは正直厳しい。晴天下で使うにはフィルムの選択肢が限られてしまいますね。III型になれば1/500秒になるので、この点については解消されます。

その他一般的になっている一眼レフの形状と異なるので、不便なところも多々あります。カメラに合わせて撮り方を変えたりするのも、これまた楽しいんですけどね。

WALZFLEX レンズ

拡張性がない

また、一部の機種を除いて二眼レフは基本的に拡張性がありません。WALZFLEXもスタンダードな二眼レフなので、レンズは固定式ですし、ファインダー交換などもできません。

良く言えば素の状態で完結しているのですが、カスタムして楽しむことができない点は趣味性が低めかなと思います。

WALZFLEX 底面
ぼんしゅー

蓋の開け方などは凝ってて楽しいです

フォーカスノブが固着している個体が多い

WALZFLEXの前身、WAGOFLEXの時からの持病らしいのですが、フォーカスノブが固着していることが多いようです。

実際に僕が購入した個体もそうでした。家に持ち帰ってからそのことに気がつき、購入したカメラ屋さんに連絡して修理してもらえたので、今はスムーズに使えています。これがリサイクルショップ等だったら自腹での修理になってましたね。専門店で購入する重要性がよくわかりました。

WALZFLEX ダイヤルが取れたところ
ぼんしゅー

固すぎてノブが取れた時は絶望しました…

作例

WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
WALZFLEX 作例
ぼんしゅー

露出さえしっかりしてやれば、写りは文句なしです

まとめ

というわけで、フィルムカメラレビュー、今回はWALZFLEXをご紹介しました。

二眼レフの中でもマイナーなメーカーだと思いますが、愛らしい見た目と綺麗なファインダー、造りの良さなど魅力の多いカメラだと思います。スローな撮影テンポも悪くありません。

古い機種ですので、持病のフォーカスノブ固着やファインダーの見え方などを考えると、やはり専門店での購入をおすすめしたいところですね。もし出会いがあれば手に取ってみてください。地味ながらとても良いカメラですから。

ではまた。

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