どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
フルサイズセンサーより一回り大きなラージフォーマットセンサーを搭載した、FUJIFILMのGFXシリーズ。その描写力は目を見張るものがあり、とても魅力的なカメラではありますが、なかなか手が出せない機種でもあります。
その理由の1つは、やっぱりお値段ではないでしょうか。特に純正レンズがお高いので、買い増しがなかなか難しいと思います。
そこで救世主になるのが、比較的安価で購入できる「オールドレンズ」。これまで「GFX × オールドレンズ」と題して、その使い勝手などをご紹介してきました。
今回はその総集編として、ケラレる/ケラレないに関わらずこれまで試してきた35mmフルサイズ用の全てのレンズをご紹介したいと思います。
掲載しているレンズはまだまだ少ないですが、今後試せたらまた追記していきます。GFXユーザーの、オールドレンズライフの一助になれば幸いです!
それではどうぞ。
紹介に入る前に
レンズの紹介に入る前に、記載の内容についてご説明を。
まずレンズの掲載順ですが、メーカー別でまとめてあります。メーカーの順番は適当です。
そして、目次でケラレの具合が判断できるよう、レンズ名の前に記号をつけています。○はどの状態でもケラレがないレンズ、△は焦点距離や絞りなどによってケラレが生じるレンズ、×はどの状態でもケラレるレンズです。
見たいレンズを探すのに役立ててください。
また、どのレンズもあくまで僕個人が試したものにすぎません。オールドレンズのため中古のものがほとんどで、同じレンズでも個体によって状態が違いますし、同じレンズでもバージョンが違ったりすると全く違う結果になる可能性があります。あらかじめご理解くださいますよう、お願いいたします。
Nikon
△:Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
Nikonの偉大なる標準レンズです。製造された期間も長く、多くの作品がこのレンズで撮られたことでしょう。開放だと味があり、絞るとキリッと写る。絞りによって描写が変わることも特徴ですね。
GFXでの使用では、残念ながら無限遠ではケラレが発生します。最短距離まで繰り出せばほぼ無くなるので使い所によってはセンサーをフルでも使用できますが、アスペクト比を変えるかトリミングするのが良いでしょう。描写に関しては非常に魅力的なレンズなので、上手く活用していきたいところですね。
絞り開放
F5.6
作例
○:Ai Nikkor 50mm F1.8
標準レンズの王道は50mm F1.4ですが、明るい分高級なので憧れの対象でもあったようです。そのため、少し暗めで手が出しやすいF1.8のレンズが多く出回ったんですね。ただ、暗い分設計に無理をしていないことが多く、性能的にはF1.4のレンズを凌駕する場合も少なくなかったようです。
このレンズもそういったものの一つで、F1.4に比べると小柄で取り回しもしやすく、初級機から中級機につけると良いバランスになります。今だとそこまで価格差がないのであえて選ぶ価値がないかもしれませんが、確かな魅力のあるレンズですね。
GFXに装着した際にも、先のF1.4ではケラレが生じましたが、こちらはケラレません。
絞り開放
F5.6
なかなか良い感じですね
○:AI Micro-Nikkor 55mm F2.8S
Nikonが誇るロングセラーのマクロレンズ。Nikonの場合は定義に厳密に「マイクロレンズ」と呼びます。
マクロレンズなので、とにかく寄れる。ケラレもなく、周辺減光も実際の使用時にはそこまで気になりません。僕は室内での物撮りに重宝しています。
一点気になるのが、逆行時に四隅が暗くなるのではなく、白くなること。構造上レンズが先端からかなり奥まったところにあるので、その部分に反射しているのかも…?
絞り開放
F5.6
作例
近距離はもちろん、遠景でもきっちり写りますね
○:AF Nikkor 85mm F1.4D (IF)
三次元的ハイファイレンズの元祖ともいうべき、大口径中望遠レンズ。フィルター径77mmという大口径に梨地塗装と、レンズ自体の高級感も素晴らしく、MFの感触以外は大満足な1本です。
GFXで使用してもケラレは見られず、周辺減光もかなり小さいのでかなりおすすめできます。比較的新しいのもあって、写りも良い。唯一、Fマウントはマウント径が小さいため、GFXに装着するとくびれが目立ってしまうのがイマイチかな。
絞り開放
F5.6
作例
○:Ai Nikkor 135mm F3.5
最近発表されて話題になっている「Plena」というえげつないレンズと同じNikonの135mmですが、開放F3.5と特に特徴はありません。その分かなり安価に手に入れることができます。
GFXでの使用については、ケラレもなく周辺減光もかなり少ないですね。周辺画質も悪くなさそうです。
絞り開放
F5.6
○:Ai Nikkor ED 180mm F2.8S
焦点距離が180mmと望遠レンズとしては少し短めですが、開放F値が2.8と明るめなレンズ。EDとは特殊低分散ガラスのことで、描写性能の向上に資するものだそうです。あまりよくわかりませんが。
GFXでは換算約144mmと微妙な画角にはなりますが、周囲のケラレはもちろん減光も極めて少ないと思います。使用していて気に入った点としては、解像感があり、ピントピークが分かりやすいことですね。重たいですが、しっかり描写してくれるのは高評価です。
ちなみに、後継レンズのAi AF ED Nikkor 180mm F2.8Dも比較させてもらったのですが、こちらもケラレませんでした。
絞り開放
F5.6
作例
○:Ai Nikkor 200mm F4
Nikonの望遠レンズ。軽く調べてみましたが、これといって書くことはない…ですね。うん。
GFXでは一応ケラレはないものの、どの状態でも四隅が黒く残るのが目立ちますね。なだらかな減光ではないので、フルで使うのは厳しいかも。望遠レンズなので、使用する場合は多少トリミングしたりアスペクト比を変えたりするのが良いかと思います。
絞り開放
F5.6
△:AF Zoom Nikkor 28-80mm F3.5-5.6D
このレンズは、Nikonのフィルム一眼レフのキットレンズとして登場したレンズです。
28〜80mmという広角から中望遠をカバーした使いやすい1本ですが、今となってはジャンクカゴでも見られるようなレンズですね。僕も正確な金額は忘れましたが、捨て値同然で購入しNikonのフィルム一眼レフに装着して使っていました。
GFXで使用するとどうでしょうか。
サイズ的にはバランスが良く、レンズが軽いのでつけている感じがしませんね。
肝心のケラレについては、35mmより広い画角になると生じます。逆に、35〜80mmまでは周辺減光は見られますがケラレずに使用可能なんですね。MFの操作性が良くないので常用するかと言われると疑問ですが、35-80mmのズームレンズと考えればコンパクトかつ軽量で、面白い存在かもしれません。
28mm
35mm
80mm
作例
中心部はシャープでヌケもよく、意外と良いです
×:AF Nikkor 35-135mm F3.5-4.5
準広角から中望遠まで、使用頻度の高い焦点距離をカバーする、最近ではほとんど見ない直進ズームレンズです。ズーム倍率が大きい分長くて重いのと、最短撮影距離が長いのが弱点な感じですね。広角端のみですがマクロ機能も搭載されており、至近距離に対応することもできなくはありません。
GFXに装着するとこんな感じ。
35mm
135mm
残念ながら全焦点距離でしっかりケラレてしまいます。先に書いたように重いし最短撮影距離も長いので、GFXで使用するメリットは特にないかなと思いました。
しっくりこなかったので作例も撮ってません。ごめんなさい
PENTAX
×:SMC Takumar 20mm F4.5
PENTAXの超広角単焦点レンズ。20mmという焦点距離は、GFXで使用できれば35mm判換算約16mmになる!と期待して購入しましたが…。
絞り開放
F8
※右下の影はレンズのものです
さすがに四隅がしっかりケラレますね。広角は設計的にも厳しいところがあります。また、電子接点がないレンズのため、手ぶれ補正は設定できても収差の補正はできません(RAWで撮れば後処理で補正をかけることも可能かもしれませんが)。そのため、かなり歪曲が目立ってしまっています。
作例
○:smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited
PENTAXが誇る3本の銘玉「FA Limited」シリーズの三女で、PENTAXのラスボスとも称されたレンズですね。
GFXに装着すると35mm判換算約25mmの広角になります。周辺減光は強めですがギリギリケラレてはいないと思います。気になる場合は両サイドを少しトリミングしてやれば十分使えるのではないでしょうか。
絞り開放F1.8と明るく、解像力・描写力もさすがの一言。オールドレンズと呼ぶには失礼ですね。
絞り開放
F5.6
作例
×:SMC Takumar 35mm F2
開放F2と明るい準広角単焦点レンズです。絞り開放では、光源や反射のある箇所はふわっと光が滲みます。好き嫌いが別れるというか、使い所が難しいかもしれないですね。また、トリウムレンズが使用されていると言われ、黄変している個体が多いらしいです。僕が持っている個体もガッツリ色が変わっており、他のレンズと同じ設定で撮ってもホワイトバランスが合いません。ついでにバルサム切れのような症状も出ているので、描写については100%の実力を出せていないことをあらかじめご了承ください。
さて、GFXに装着した場合ですが、四隅がしっかりケラレますね。ラージフォーマットでの使用は厳しいと言わざるを得ない感じです。先に書いた滲む描写は独特なので魅力もあるのですが、おすすめはできないかなと思います。
誤ってケラレ・周辺減光比較用の画像を消してしまい、データがありません。すみません。
作例
○:smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limited
先に紹介した31mmと同じく、FA Limitedの内の1本。43mmという独特な焦点距離が魅力の長女です。
GFXに装着すると35mm判換算約34mmと、人気の高い画角になってきます。パンケーキに近い薄さで、専用のフードをつけるとなかなかカッコ良いですよ。
ケラレはありませんが、周辺減光はそこそこ出ます。31mmに比べるとマシですし、ほどよい減光は作品性を高めてくれると思うので、上手く付き合っていく価値のあるレンズだと思います。
絞り開放
F5.6
作例
○:SMCP-M 50mm F1.4
PENTAXの標準レンズですね。小型になったボディに合わせて登場したMタイプレンズなので、少しコンパクトかと思います。オールドレンズとしてはこの後の55mm F1.8が有名ですが、こちらはどうでしょうか。
GFXでも一応、ケラレはありません。ただ暗さはかなり目立つので、F1.4と明るいですがラージフォーマットなら55mm F1.8の方がいいかなと思います。
絞り開放
F5.6
○:SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8
オールドレンズの代表格であるTAKUMAR 55mm F1.8。フレアやゴーストが出やすく、最新のレンズにはない描写が人気ですよね。
その元祖であるスーパータクマー。金属製フォーカスリングの感触が気持ちよく、質感が高いですね。
GFXでの使用ではケラレもなく、絞った際には減光もかなり少なくなります。開放で使うことが多いとは思いますが、十分使えると思います。描写もレトロなだけでなく、ラージフォーマットでもしっかり解像していると思いますね。
絞り開放
F5.6
作例
○:SMC Takumar 55mm F1.8
先のスーパータクマーにマルチコーティングが施され、鏡筒デザインも変更になった55mm F1.8です。フォーカスリングがゴム製になり、親しみやすい雰囲気になりました。
こちらも、GFXで使用してもケラレがなく減光も少ない優秀なレンズ。ですが、この系統の中では影が薄いかもしれませんね。
絞り開放
F5.6
作例
○:SMC PENTAX 55mm F1.8
PENTAX 55mm F1.8の最終版になり、フィルター径が52mmと大きくなりました。描写については変わらずレトロなものを見せてくれますが、コーティングの向上によってゴーストなどは出にくくなっているようです。この辺りはいずれ比較をしてみたいですね。
もちろん他の55mm F1.8と同様GFXで使用してもケラレることはなく、周辺減光も極めて少ないと感じます。
どれか1本でも持っておきたい、ミラーレスユーザー必携レンズと言えるでしょう。
絞り開放
F5.6
作例
○:smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limited
FA Limited三姉妹の次女で、77mmという焦点距離が絶妙な中望遠レンズです。設計に官能性能まで取り入れたというFA Limitedシリーズでも、屈指の描写だと思います。
GFXに装着すると35mm判換算約62mmの画角で、長めの標準域となり使いやすさがグッと増すと思います。それでいてケラレがなく、周辺減光も軽め。ポートレートに使用した際に絶妙にいい仕事をしてくれるでしょう。ラージフォーマットと明るい中望遠が描き出す空気感・立体感がたまりません。
こちらもオールドレンズというには失礼かもしれませんが、ぜひ使ってみてほしいレンズです。
絞り開放
F5.6
作例
FA Limitedはどれもフリンジ多めなので注意
○:SMC Takumar 135mm F2.5
F2.5というのが絶妙な中望遠レンズ。こちらは購入したのではなく、町のカメラ屋さんで試させてもらったものです。
GFXで試してみたところ、ケラレることなく使用可能でした。Takumarレンズは質感も良いので、購入しても良いかなと思った1本です。
×:SMC PENTAX 135mm F3.5
先に紹介したF2.5よりも暗い本レンズ。だいたい暗い方が設計に無理をしていないので、GFXでも使えるかと思いきや…。実はこちら、後玉前に四角のカバーがあるため、そのせいで両サイドがケラレてしまうんですね。
範囲は極僅かなので、少しでもトリミングすれば問題ないと思います。もしくはアスペクト比を変えるか、乱暴ですがカバーを取り外してしまっても使えますね。
ただ、先のF2.5の方が使えるので、わざわざこちらを選ぶ必要性はなさそうです。
絞り開放
F5.6
×:SMC Takumar 300mm F4
こちらと次の400mmも購入品ではなく、町のカメラ屋さんで試させてもらったレンズ。
純正レンズだと250mmまでしかないので、300mmが使えたら嬉しいなと思ったのですが、残念ながらケラレてしまいます。イメージサークルについては広角も厳しいですが、望遠も厳しいようですね。ただ、望遠についてはよりアップに撮りたいから使うという方が多いと思うので、トリミングも選択肢に入れても良いかもしれません。
また、望遠レンズは長く重いので、マウントアダプターの耐久性も気になるところ。気をつけて運用したいですね。
×:SMC Takumar 400mm F5.6
先の300mmと同じく、試させてもらったレンズです。印象としては300mmで書いたこととほぼ同様ですね。
こちらの方がケラレが大きく出ているので、使用するならさらにトリミングしないと厳しいです。
MINOLTA
○:MC W.ROKKOR 28mm F2.8
現状試したことがある中で、GFXでケラレなく使用できる最広角のレンズ。さすがに周辺減光は盛大ですが、35mm判換算で約22mmと超広角の域に入ってくるレンズが数千円で使えることを考えると、非常に価値がある1本だと思います。絞り開放がF2.8と、そこそこ明るいのも嬉しいポイントですね。
独特なゴーストが発生しやすいのは注意点かと思います。
絞り開放
F5.6
作例
×:MC ROKKOR 28mm F3.5
このレンズは購入したわけではなく、先にご紹介したMC ROKKOR 28mm F2.8を購入したお店で、購入にあたって比較させてもらったことで知った分です。なので、装着した姿の写真は撮っていません。比較したときに撮ったはずの分も消してしまったようです。残念。
個人的には開放F値が大きい、暗いレンズの方が余裕のある造りになっていると思っていたので、この結果には驚きました。まあ、今となっては価格に差がないので、明るい方が使えてありがたいと思っています。
○:AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8
僕が初めて買ったオールドレンズですね。MINOLTAのフィルム一眼レフ、SRT-101を購入した際についてきました。ボディの方がうまく動かず防湿庫の中で眠っていましたが、マウントアダプターを購入したことにより使えるようになりました。
GFXに装着した際には他の55mmレンズと同様にケラレはなく、絞って寄ったら減光もほぼなし。色乗りも良く、描写も悪くないので使えるレンズだと思います。僕の個体はヘリコイドが硬く、ピント合わせが大変なのでやっぱり出番はあまりありませんが…。
絞り開放
F5.6
作例
△:MC ROKKOR-PG 58mm F1.2
MINOLTAが誇る銘玉、「鷹の目ロッコール」と称されるレンズ。開放F1.2という明るさとシルキーなボケが魅力で、今でも高値で取引されています。
GFXでの使用では、絞った状態で無限遠だと四隅の極一部がケラレてしまいますね。周辺減光もそこそこ気になる感じです。基本的には開放で使うと思うので、影響としては少ないかなと思います。
MINOLTAの58mm F1.2にはいくつかバージョンがあるので、他のタイプだと問題ないかもしれません。
絞り開放
F5.6
作例
○:AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4
先のF1.2と同じ、58mmという焦点距離のレンズ。開放F1.4と比較すると暗いですが、標準レンズとしてはこちらが王道。それに恥じない性能をしていると思います。
GFXのイメージサークルをカバーするレンズとしても知られており、さまざまな方が使用したレビューを書いています。その噂に違わず、ケラレはおろか周辺減光も非常に少なく、F1.4というのもあってかなり使えるレンズですね。
ボケがバブルっぽくなることと、虹色のゴーストが出る点は好みが分かれるところかと思います。
絞り開放
F5.6
作例
○:MC ROKKOR-PF 58mm F1.4
先のAUTO ROKKORの後継製品です。PFという名前の通りレンズの構成枚数は変わっていませんが、設計が変わっているため描写にも違いが出ているそうです。具体的なところはまだ掴めていませんが、どちらもGFXでの使用に耐え、価格的にも優秀なオールドレンズだと思います。今後もっと比較していきたいですね。
絞り開放
F5.6
作例
△:MC MACRO ROKKOR 100mm F3.5
最近購入した新入り。マクロレンズということで近接に強く、中望遠なので歪みが少ないのが良いですね。物撮りについては以前はNikonの55mmマイクロレンズを使っていましたが、最近はもっぱらこっちを使っています。
GFXに装着した際のバランスは上々で、見た目も良い感じです。無限遠ではケラレもなく周辺減光も少なめな感じですね。ただマクロレンズのため最短距離は繰り出し量が多く、四角く減光が出てしまいます。おそらくレンズ後玉の前に付けられているパーツの影響かなと思います。
描写については絞り開放時はかなり甘めなので、きっちり撮りたいならある程度絞った状態での使用が望ましいと思います。
絞り開放
F5.6
作例
○:MC TELE ROKKOR-PF 135mm F2.8
開放F2.8と明るめな中望遠レンズ。この辺りの焦点距離のレンズは比較的お安いので、ついつい買い増してしまいますね。
GFXに装着した際にもケラレはなく、周辺減光も比較的少ないと思いますが、イメージサークル外の歪みが結構激し目な印象。135mmを使う場面が個人的にあまりなく、このレンズである必要性も特段感じられないので、他のレンズとの組み合わせで持ち出すことがあるかどうかって感じですかね。とにかく安いので、MINOLTAを使うなら持ってても良いかな…。
絞り開放
F5.6
作例
L39
○:INDUSTAR-26m 5cm F2.8
Leotaxを購入した際についてきたレンズ。旧ソ連時代のオールドレンズ。バルナックライカのコピー品として製造された「FED」用の標準レンズですね。
おまけでついてきたレンズということで、状態が良くなく、描写については参考にならない可能性が高いことをあらかじめお伝えしておきます。
GFXでの使用については、壁を撮った写真では四隅の暗さはかなり強めですが、ケラレてはいないはず。
絞り開放
F5.6
作例
※このフレアはレンズ状態によるものの可能性があります
△:Topcor 5cm F3.5(L39マウント/前期型沈胴)
見るからにレトロなこのレンズは、1955年ごろに登場したもの。エルマー型の沈胴式レンズは、やはりバルナック型のボディとの相性がベストのように思います。
GFXに装着するとなかなか珍妙な姿になり、目を引くことは間違いありません。また、本来沈胴するのはコンパクトになって良いのですが、GFXだとセンサーにレンズの後端がぶつかる可能性があるので、怖くて仕方ありません。使用する際は注意が必要なレンズですね。
ケラレ具合については、開放であれば実際の使用場面では見逃せるかなって感じですが、絞るほど目立ってきます。描写自体は先鋭で、色乗りも良く素晴らしいと思います。アスペクト比を調整してでも使う価値はあるんじゃないでしょうか。
絞り開放
F8
絞るとはっきり四隅がケラレますね
作例
全体的な解像力、描写力は約70年前のレンズとは思えません!
まとめ
というわけで、「GFX × オールドレンズ総集編 〜試した全レンズまとめ〜」でした。いかがだったでしょうか。
僕の購入するレンズはどれも安価なものばかり。皆さんの使いたいレンズはないかもしれませんが、少しでもGFXユーザーの方のレンズ選びに役立てば嬉しく思います。
今後また新しく試すことができれば追記していきたいと思いますので、たまに覗きに来ていただければ幸いです。
ではまた。
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