どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
FUJIFILMのカメラといえば、10周年を迎えたXシリーズやラージフォーマットのGFXシリーズ、インスタントカメラなどが賑やかですが、忘れてはいけないのがXシリーズの原点である「X100」シリーズですよね。レンズ交換できないコンパクトデジタルカメラで、ズームできない単焦点レンズ搭載にも関わらず、根強い人気を誇っています。
今回はそんなX100シリーズ5代目にして現行機種である、X100Vのレビューをしたいと思います。発売されてから約3年、購入してから2年半ほどになりますが、使えば使うほど魅力が溢れる素晴らしいカメラ。共に過ごして感じた魅力をお伝えできれば幸いです。
それではどうぞ。
X100V レビュー
外観
まずは外観から。レンジファインダースタイルで専用設計のレンズ一体型というのがX100シリーズの伝統ですよね。
X100Vは5代目にしてデザインに変更が入り、エッジの効いた端正なカメラに仕上がっています。カメラ正面にロゴや機種名がなく、主張しないのもいいですよね。
Xシリーズと同じAPS-Cサイズのセンサー搭載ながら薄く、コンパクトデジタルカメラとしては大きめのサイズ感は見た目的にも画質的にもしっかり撮りたいという気持ちにも応えてくれます。
金属製のかぶせ式レンズキャップは着脱が面倒な部分もありますが、モノとしてはやはり素敵です。
操作性
操作については、Xシリーズ伝統のダイヤルで行うスタイルです。最近のXシリーズ同様、背面の十字キーはありません。このカメラの使い方としては特に問題ないと思いますが、ファンクション設定できる数がその分減っているので、よく使う項目の厳選が必要となります。
X100Vになって大きく変わったのは背面液晶がチルト式になったこと。ボディにピッタリと収まっており、デザインの邪魔をせずに利便性が高くなっています。
レンズ交換ができないだけで操作については基本的にXシリーズと同様のため、必要十分ではないでしょうか。
機能
最新のXシリーズと同じセンサー、プロセッサーを搭載しているため、AFなども非常に快適に使え、人気のクラシックネガも使用可能です。
またX-Proシリーズと同様にOVF、EVFの切り替えが可能なファインダー(アドバンスドハイブリッドビューファインダー)もあり、楽しみ方の幅も広いのがいいですね。
僕はあまり使わないですが、ボタンひとつで切り替え可能なNDフィルターも内蔵しています。
これは僕の設定の問題ですが、レンズについているコントロールリングにデジタルテレコンを割り当てていると、MFにしたときはそれがピントリングになってしまい、両立ができず若干不便ですね。いずれかの設定を変更する際には、一旦操作をやり直す必要があります。
レンズは専用設計の23mm F2になりますが、別売りのテレコンやワイコンで焦点距離を変えることができます。ただ装着はねじ込み式で、レンズについているリングを外す必要があるため、手軽とは言えないのが残念ですね。外したリングも無くしそうで怖いです。ワイド側はワイコンがなければ広げられませんが、テレ側はデジタルテレコンが使えるのである程度対応可能です。
レンズ交換式ではないですが、カスタムの楽しみもゼロではありません
質感
いわゆる高級コンパクトデジタルカメラということで、質感は高いと思います。
アルミ削り出しでエッジの効いたボディは美しく、磨きがいがありますね。
レンズシャッター機のため、シャッターの音や感触はXシリーズのように高揚感のあるものではないので、気になる方は事前に確認することをおすすめします。慣れれば気になりませんが、写欲に関わるので。
価格
シリーズ最新の現行機種のため、価格は発売から2年ほど経った今でも16万円ほどから下がらず、コンパクトデジタルカメラとしてはかなり高級です。同じFUJIFILMで考えると、この金額ならX-T30IIやX-S10、X-E4のレンズキット+αが買えちゃいますね。さらに保護フィルターやレンズフードを付けるためのリングやテレコン・ワイコンなどを考えると、Xシリーズの上位機も視野に入ってきます。それでもこちらを選ぶ価値のあるカメラだとは思いますが、うーん…高い。
ポジティブに捉えるなら、X100シリーズは根強い人気を持っているので、万が一手放すことになってもある程度の価格が見込めるのは安心かもしれません。デジタルカメラはモデルチェンジがあり、どうしても入れ替えが発生するものなので、リセールバリューが高いのは重要なポイントです。
X100Vの魅力
それでは、僕が思うX100Vの魅力をどうぞ。
見た目が良い
もうとにかく見た目が良い。X100シリーズは歴代通してファンが多いですが、個人的にはX100Vでデザインに変更が入ってスッキリしたのが非常に好印象です。現代的なスマートさとクラシカルなカッコよさが、絶妙なバランスで両立されているのではないでしょうか。レンジファインダースタイルなところも、また絵になるんですよね。
写りが良い
見た目だけではありません。写りももちろん素晴らしいです。Xシリーズと同様のAPS-Cセンサー、プロセッサーを搭載。専用設計のレンズも先代までのものから一新され、開放でもクリアな写りになりました。X100Fのいい意味で癖のある写りが好きという方もたくさんいますが、シンプルに使い勝手は向上していると思います。
何よりクラシックネガ!今でこそ搭載しているカメラが増えましたが、フィルムの描写が好きな僕にとってはクラシックネガが使えるのは大きな魅力です。
万能
レンズ交換不可、しかも単焦点レンズ搭載にも関わらず、X100Vはとっても万能。サイズや重さはレンズ交換式のカメラよりもコンパクトで軽く、気軽に持っていきやすいです。
また操作性や写りは間違いなく、しっかり撮りたい気持ちにも応えてくれる大きさでもあります。ズームはできませんが、デジタルテレコンは画質を大きく損なうことなく撮影できますし、いざとなったらテレコン、ワイコンも使えます。
画作りとしては、ノスタルジックネガ、エテルナブリーチバイパス以外の17種類のフィルムシミュレーションが使用でき、きっと好みの色味が見つかるでしょう。さらにカラークロームエフェクト、グレインエフェクトなどさまざまな画質のコントロールが可能です。
どんなシーンでも完璧にマッチするわけではありませんが、大抵の被写体やシチュエーションに使える万能さはX100Vの大きな魅力。カメラライフを送るにはこれ1台でも十分すぎますし、メインで別のカメラを使っている方のサブ機としてもおすすめ。一家に一台あってもいいぐらいの名機だと思います。
X100Vのイマイチなところ
X100Vにイマイチなところはないですね。購入してから2年に無rますが、不満に思ったことはありません。
強いて挙げるなら「価格」でしょうか。コンパクトデジタルカメラというカテゴリにおいて、約16万円はなかなか手が出しにくいのではないかと思います。それでも余裕でお釣りが来るぐらいの満足度と体験を提供してくれるでしょう。
もし迷っている段階なら思い切って手にしてください。毎日が楽しくなりますよ。
作例
まとめ
というわけで、X100Vのレビューでした。
X100シリーズ5代目の本機では、これまでのスタイルは崩すことなくレンズ性能から機能まで強化され、デザインの良さにも磨きがかかりました。もともと趣味性が高く満足度も高いカメラだったと思いますが、順当に進化したことで1台で何でもこなせる優等生に仕上がったのではないでしょうか。
どんな場面にもマッチするので、メイン・サブやメーカーを問わず、誰にでもおすすめできるカメラだと思います。お値段はちょっとお高いですが、まだ持ってない方はぜひ一度手に取ってみてほしいですね。きっとそのデザインや質感に惚れること間違いなし。あなたの良き相棒になることと思います。
ではまた。
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