GFXユーザーになりました。GFX50SIIのファーストインプレッション。GF35-70mmも。

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どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

先日投稿したこの記事。

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FUJIFILM X-H1が好きすぎる。2022年の今さらレビュー。 FUJIFILM初のボディ内手ブレ補正を搭載し、フラッグシップとして満を持して登場した「X-H1」。登場から数年経った今、改めてその使い勝手をレビューしてみようと思います。後継機も登場しましたが、やはり初代というのは別格。その素晴らしさが伝われば嬉しいです。

僕のメイン機として絶賛活躍中だった最愛のX-H1を手放したお話をしましたが、そうまでして手に入れたカメラは、やはりFUJIFILMのカメラでした。

フルサイズよりも大きなラージフォーマットセンサー搭載ながら、格段にリーズナブルになったGFX50SIIと、キットレンズとして破格でセットされたGF35-70mm。ドのつく素人、完全趣味人から見たファーストインプレッションですが、よかったらお付き合いください。

それではどうぞ。

GFX50SII x GF35-70mm
GFX50SII+GF35-70mm F4.5-5.6 WR レンズキット
目次

GFX50SII ファーストインプレッション!

外観

まずはいつも通り外観から。

外観の特徴といえば、先に発売されたGFX100Sとまったく同じボディということ。ラージフォーマット搭載のカメラとしてはとってもコンパクトです。唯一異なるのは機種名の部分のみで、パッとみただけでは見分けがつきません。

単体で見たときにまず目を引くのが、大きなマウント径とセンサー。フルサイズセンサーの1.7倍の面積を誇り、APS-Cからだと4倍近い差があります。Xシリーズしか使ったことのない僕にとっては、このサイズは尋常じゃない大きさ。

GFX50SII センサー
センサーもマウント径もデカい

ボディ自体も当然大きく、大体ノーマルのNikon F4と同じぐらい。厚みはしっかりありますね。大きいレンズにも耐えられるようグリップは大きく、しっかり掴むことができます。

GFX50SIIとNikon F4
Nikon F4と
GFX50SIIとNikon F3
Nikon F3と
ぼんしゅー

この比較、伝わるかしら

GFX50SII x GF35-70mm 上から
太くて分厚い
GFX50SII グリップ
しっかりしたグリップ

天面はモードダイヤルとスチル・ムービー切替スイッチ、肩液晶とかなりシンプルで、「FUJIFILMといえば」なシャッタースピード、ISO感度、露出補正のダイヤルは搭載されていません。いわゆる「軍艦部」という感じじゃないのは寂しいですが、他社から乗り換えされる方にはこの方が馴染み深く良いのかな?ここは賛否あるでしょう。

肩液晶は情報表示、ダイヤル風表示、ヒストグラムの3種類に切り替えができます。僕はダイヤルが恋しいのでもっぱらダイヤル風表示です。

GFX50SII 肩液晶 ダイヤル風
ダイヤル風
GFX50SII 肩液晶 情報表示
情報表示
GFX50SII 肩液晶 ヒストグラム
ヒストグラム
GFX50SII ダイヤル
モードダイヤルとムービー・スチル切替スイッチ

背面もシンプルですね。最近のXシリーズと同様に十字ボタンはありません。ジョイスティックは面積が広くなりました。フォーカス切り替えスイッチがファインダー横に来ていて、パッと見て分かるので便利です。

GFX50SII 背面
背面

GF 35-70mmは沈胴式なので、収納時は非常にコンパクト。見た目も安っぽくなく不満な点はありませんが、絞りリングがないのでちょっと寂しいかも。

GF35-70mm

操作性

キットレンズのGF35-70mmがGFレンズで唯一絞りリングを持たないのもあり、スタイル的には完全にコマンドダイヤルでの操作になりますが、Xシリーズの物理ダイヤルとは異なるため戸惑います。

露出補正は専用のダイヤルがなく、補正ボタンを押しながらコマンドダイヤルで変更する方法と、ボタンを押すごとに機能を切り替えができる方法があり、押しながらの操作が難しいので僕は後者に設定しています。そうすると、背面のコマンドダイヤルがこの機能に固定のような形になりますので、頻繁に設定を変更したい方には操作箇所が足りないかもしれません。

また、十字キーがないため移動や選択はジョイスティックで行うことになります。決定キーはスティック押し込みでも可能ですが、形状が変更されたことによって押し込みしにくく、意図しない方向へ動いてしまうことがよくあります。

また、FUJIFILMのラージフォーマットの良さとしては35mmカメラのレンズを本来の画角で使用できることが挙げられ、レンズの焦点距離を登録すれば手ぶれ補正も使えます。ただ、ファンクションボタンに35mmフォーマットへの切り替えは登録できるのですが、レンズ情報の登録、選択はファンクションボタンに登録できず、メニューから入らないといけません。頻繁にレンズをつけ替える場合は結構めんどくさいです。

X-H1からの乗り換えで、まだ慣れていないがゆえの使いにくさが多いので、操作性については今後評価が変わってくるかと思います。

機能

機能としては、写真を撮る方には申し分ないと思います。

まず画質の面ですが、さすがラージフォーマット、圧倒的です。解像度、描写力、階調、どれをとってもAPS-Cとは比べ物にならず、特に大きな画面で見た時の驚きは特筆すべきものがあると思います。画像を拡大して「解像してるな」と思ったところから元のサイズに戻していくと、「まだ戻せるの!?」と毎回びっくりします。これはサンプル画像等でも体感できますので、ぜひ試してみてください。GFX100シリーズの方が拡大やトリミングは当然余裕がありますが、こちらでも十分すぎると思います。

GFX50SII 作例
GFX50SII 拡大 作例
これぐらいは余裕ですね

また、この画質を支えるのが6.5段分の手ぶれ補正。細かく解像するのでブレが目立ちやすいですが、優秀な手ぶれ補正のおかげで精細な画像を手軽に得ることができます。

AFの速さは通常でも必要十分で、ストレスなく使用可能ですね。GFX 50SIIにはAFスピードアップ機能もあるので多少ブーストすることも可能ですが、体感的には大差ありません。

フィルムシミュレーションは最新のクラシックネガを含む全19種類を網羅していますが、カスタム登録が6つまでしかありません。ダイヤル1つで設定をガラっと変えられるのは便利ですが、数が足りないかも。よく使う設定やお気に入りが決まってくるまでは、Qメニューから細かく変更するしかなさそうです。

またカスタム変更すると登録したレンズ情報も変更になってしまうので、知らない間に別の焦点距離設定で撮影していることもあります。せっかくの手ぶれ補正も適正なものからズレてしまうので、忘れずに変更しましょう。

その他カラークロームエフェクトやグレインエフェクトといったXシリーズ搭載のものから、GFX専用のスムーススキンエフェクトなど、画質面は非常に充実していますね。

動画については4Kが撮れないので、ラージフォーマットで動画も求める方はGFX100シリーズを選ぶしかないでしょう。

質感

カメラとしての質感は、特に安っぽいことはありません。とはいえ価格が高いので、それを踏まえると可もなく不可もなくといったところでしょうか。貼り革の目が細かいためXシリーズよりも手触りは良いです。

個人的に残念だったのは、シャッターの感触。X-H1のシャッター音、シャッターフィールが素晴らしかっただけに、「ガシャッ」って感じのシャッター音と振動はまだ違和感を覚えます。電子先幕シャッターの場合もモソっとした感じで、キレの良さみたいなものはありません。センサーが大きいため仕方ないのかと思っていましたが、GFX100Sでは割とキレの良いシャッター音と感触だったので、このあたりは仕様上のものなのかも。シャッターは写欲や気持ちよさに関わってくるところなので、気になる方は事前に試すことを強くおすすめします。

価格

お値段はさすがに安くないですね。

とはいえ、中判センサー搭載機が新品ボディのみで45万円、純正レンズキットで50万円はこれまでの常識を覆すレベルで破格だと思います。ただ、初期投資が手の届くレベルになったとはいえ交換レンズの多くは20万円台とやはり高価で、純正でシステムを組むにはかなり負担が大きいです。それならばとフルサイズ対応レンズをマウントアダプターで使用するわけですが、地味にマウントアダプターも高い。仕方ないとはいえ、このあたりはまだまだ厳しいですね。

GFX マウントアダプター
マウントアダプターもデカくて高い

雑感

メインカメラの入れ換えということで、これまで使っていたX-H1と比べた時の印象をざっと上げてみます。

大きさは大差ない

いや、絶対的には差があるんですけど、使っている感覚としては大差ありません。重さとしてはGFX50SII+GF35-70mm(約1,290g)と X-H1+XF16-55mm(約1,278g)はほぼ同じで、ボディが重くレンズが軽い分トータルでは軽く感じます。

もちろんGFXに別のレンズをつけた場合や、X-H1に軽い単焦点レンズをつけたりすると変わってしまいますが、移行にあたって違和感なく使用できるのは嬉しいです。

撮れる写真が圧倒的

流石にラージフォーマット、撮れる写真は圧倒的です。

まだ大した枚数もすごい景色も撮ったわけではありませんし、言葉でうまく表現できないのですが、センサーサイズの大きさで物理的に殴るように素晴らしい質の写真を吐き出します。もちろん質が良ければいい写真というわけではありませんが、APS-Cサイズのセンサーでは得られなかったものは確かにあります。

純正レンズはキットレンズしか持っていないので、他のGFレンズ、特に単焦点レンズを使ったらどうなるのか楽しみです。

ぼんしゅー

純正レンズ、高いよ…

神レンズがない

個人的には神レンズといえる存在の有無は結構モチベーションに影響すると思いますが、GFシステムにはそれがないのが残念です。勘違いして欲しくないのは、決してGFレンズの性能が悪いということではありません。XシリーズのXF35mm F1.4やXF56mm F1.2のようにユーザーに愛され、語られるようなレンズがあれば、よりモチベーションが上がるのではないでしょうか。

GFレンズについてはレビューやクチコミ、作例も少なく、なかなか生きた情報も得られません。ラージフォーマットという特徴や価格的な面で、購入する人がXシリーズより圧倒的に少ないため仕方ないと分かってはいるのですが、情報が少ないのは悲しいですね。

とはいえ、GFXはXシリーズと同様にマウントアダプターで他社製のレンズを使えます。しかもXシリーズではなし得なかった、35mmフォーマットの数ある名玉をフルに楽しむことができる。数多あるレンズの中にはラージフォーマットのイメージサークルをカバーするものもあり、オールドレンズの世界は奥が深いですね。

GFX50SII x FA43mm
PENTAXの銘玉 FA43mm F1.9 Limitedと

ラージフォーマットの普及、レンズラインナップもまだまだこれからだと思うので、 Xシリーズのような楽しみ方は今後に期待ですかね。個人的には先日発表されたGF55mm F1.7が気になります。

写真機としての楽しさは少ない

スマホカメラが世を席巻している中、あえてカメラを購入する理由はなんでしょうか。もちろんカメラならではの写真表現を求めてのことと思いますが、写真機としてカメラを操る楽しみもあるのではないかと思います。この観点で言えば、GFX50SIIは正直微妙です。X-H1が素晴らしかったため、ロスに陥っているだけだとは思いますが。

X-H1
嗚呼愛しのX-H1

なんと言うか、撮れた写真を見て「スゴっ」とはなるものの、撮っていて楽しいとか高揚感みたいなものはあんまりないかな。写真だけではなくカメラを趣味として楽しむ方にとっては、Xシリーズの方がいいかもしれません。 コンパクトで軽いし、ファッションとしても優秀ですしね。

X100VとFURIKAKEのストラップ
見た目や使用感はXシリーズに軍配

ただ、写真を撮る道具としては申し分ないことは間違いなく、写真に向き合うという意味ではこれ以上ないカメラだと思います。

作例

GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
GF35-70mm
GFX50SII 作例
AF Nikkor 85mm F1.4D
GFX50SII 作例
AF Nikkor 85mm F1.4D
GFX50SII 作例
AF Nikkor 85mm F1.4D
GFX50SII 作例
AF Nikkor 85mm F1.4D
GF35-70mm
AF Nikkor 85mm F1.4D

まとめ

というわけで、GFX 50SIIとGF35-70mmのファーストインプレッションでした。

思ったよりも評価が低いのは、Xシリーズのフラッグシップからの乗り換えだったから。使い勝手の部分などは、今後使い込んでいくうちに評価が変わるはず。なにより撮れる写真が良いので、どんどん撮っていきたいと思います。

一点だけ、購入を考えている方は実機を触ることができる環境で試してみることを強くおすすめします。僕自身実機を触ることはできたのですが、電源が入らない状態のボディのみだったのでボタンやシャッターの感覚、ファインダーの見え具合などもわからず、レンズも付けた状態では試せませんでした。事前に試せていたらもう少しギャップが少なかったですし、安いカメラではないのでしっかり触ってほしいと思います。

しばらく使ってみてから経過レビューをしたいと思うので、よかったらまた覗きに来てください。

ではまた。

ぼんしゅー

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