どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
使ったことのあるフィルムカメラを紹介するシリーズ、フィルムカメラレビュー。
スペックの話はそこそこに、実際に使ってみて分かったことや感じたことをお伝えできればと思います。
今回ご紹介するのは、偉大なF一桁機の中でも最強と謳われるF5の性能を譲り受けた弟分、Nikon F100。
それではどうぞ。
Nikon F100とは

1996年にNikonの5代目のフラッグシップ、F5が発売されました。フォーカス、測光、露出制御などであらゆる頂点を目指したF5の性能は歴代フィルムカメラでもトップクラス。先代のF4で評判の悪かったプラスチックボディをやめ金属外装を纏い、バッテリーグリップを一体化。圧倒的性能と耐久性で、最後のプロ用フィルム一眼レフとして名実ともに最強と呼ぶにふさわしい名機です。
しかし、あまりに大きく重くなったボディに対してネガティブな声も多く挙がったそうで、そんなF5の弟分として2年後の1998年にF100が発売されました。
愛称は「F5ジュニア」。F5の性能は受け継ぎつつバッテリーグリップは別になり、問題だったサイズは高さが約75%、重さが約65%に抑えられました。細かいところはF5に劣る部分があるものの必要十分な性能を持ったF100は、F5のサブ機としてだけではなく小型軽量のメイン機としても歓迎されたようです。
現代ではF5ほどの超高性能が必要な場面もないでしょうし、最後のフィルム一眼レフ、F6はまだまだ高価。F4は素晴らしいカメラですがマニュアルの要素を色濃く残しているので、操作性が異なります。デジタルカメラを使っていてフィルムもやってみたいという方には、F100はちょうど良い機種ではないでしょうか。
僕が購入したのはハードオフで、お値段は8,500円ほど。すでにF3もF4も持っていたのですが、安かったので衝動買いしちゃいました。

Nikon F100の魅力
それでは僕が感じたNikon F100の魅力を。
現代にも通じる性能
Nikon F100が登場した1998年は、フィルムカメラの技術が円熟を迎え、デジタルカメラも登場し始めていたころ。フラッグシップのF5の性能をほぼ引き継いだこともあり、通常使用には十分すぎるほどの能力を有します。

もちろん現代のカメラに比べれば過去のものではありますが、進化しすぎた性能はオーバースペックな部分も多く、写真を撮るには不要なものも多いですよね。動体を撮らない場合はF100でも十分快適でしょう。
AFもF4から比べると随分速くなり、ストレスはかなり少なくなりました。
安定していて失敗が少ない
そして、十分な性能は失敗の少なさにも大きく貢献しています。
測光性能はF5ほどではないにしろ正確で、リバーサルフィルムでも安心。シャッタースピードも1/8000秒まで使えるので、明るいレンズでも困る場面は少ないです。初心者が失敗しやすいフィルムの装填・巻き戻しも、忘れがちなフィルム感度の設定も、ピント合わせも自動。撮影モードもマニュアルからプログラムオートまで一通り揃っており、細かいことを気にせずに撮影に集中することができます。
操作が簡単できちんと写るカメラなので、初心者の方にもおすすめですね。


また、F100は生産終了が2006年と比較的最近なのもありがたい。タフさに定評のあるNikonということもあり、まだまだ使える個体は多いと思います。状態が良いものと出会うことができれば、長く付き合える相棒になってくれるでしょう。
カメラらしい見た目
個人的にかなり大事だと思っているポイントが見た目。どんなに良いカメラでも、見た目が好きになれないと使う気にならないと思います。
Nikon F100は現代の一眼レフとほぼ変わらないスタイルで、いかにもカメラらしい見た目ですよね。全体的に丸みを感じますが、弱々しいわけではなく、見れば見るほどバランスのとれたデザインだと感じます。

僕が大好きなNikon F4は曲線も含んだカッコいいデザインなんですけど、サイズや雰囲気がゴツいんですよね。また兄貴分のF5はグリップ一体型で本気すぎる感じ。F6はF100と同じぐらいのサイズ感ですが、最後のフィルム一眼レフという凄みやフラッグシップ機のオーラがあり、やっぱりイカつい。
しっかりカメラ然としているけれどどこか親しみやすい雰囲気のあるF100。クラシックカメラのようなレトロさはありませんが、趣味で気軽に使うカメラにはちょうど良いデザインだと思います。
Nikon F100のイマイチなところ
続いてNikon F100のイマイチなところも。
経年でベタつくことがある
この時代のフィルムカメラによくあるのが、経年による加水分解でグリップや裏蓋などにベタつきが生じること。Nikon F100も個体によってはベタつきが発生している場合があります。
触る部分がベタベタしていると気になりますし、埃などが付くと見た目も悪く、放っておくとどんどん酷くなっていきます。
僕が購入した個体もグリップと裏蓋にベタつきがあったので自分で清掃ましたが、根気が必要な作業なうえ一部塗装が剥がれてしまいました。
購入したのがリサイクルショップだったのでいわゆる現状販売でしたが、カメラ専門店であればある程度綺麗にされているかと思います。購入を検討されている方はご注意ください。

ファインダー視野率が100%ではない
カメラにとってファインダーはとっても重要な部分。フィルムカメラは背面液晶がないのでなおさらですよね。
一眼レフでは機種によってファインダーで見える範囲が異なり、見えている範囲全てが写るとファインダー視野率100%となります。ファインダー視野率が下がるほど見えていない範囲が多く写り込むようになるので、きっちりとしたフレーミングをしたい方には重要なポイント。フィルムカメラでファインダー視野率100%は、フラッグシップクラスなど高級機種の特権でした。NikonではF一桁機にはしっかりと搭載されています。さすがですね。
Nikon F100のファインダー視野率は96%で、100%には僅かに及びません。位置付けとしては中級機ですし、ここが100%になってしまうとF5の立場がなくなってしまうので仕方ないところ。とはいえ96%もあれば写り込みも少ないですし、スキャンやプリントの際に余計な部分は切れてしまうこともあるので気になることは少ないでしょう。
ちなみに、肉眼で見る被写体とファインダーで見える被写体の大きさの差を表したファインダー倍率という数値もあり、こちらはF4、F5、F6よりも大きいんですね。撮影時の快適さにはこちらの影響が大きいので、悪いところばかりではありません。


ファインダーはF4が良すぎる…
ちょっと重い
カメラを楽しむ上でネックになるのが、重さ。持ち運びするものなので、あまりに重いとそれだけで嫌になってしまいます。実際F100はF5のサイズ・重さがゆえに誕生したようなものですしね。
そんなF100ですが、決して軽いわけではありません。785gという重量はF4(1,090g)、F5(1,210g)、F6(975g)よりは確実に軽いものの、これはボディのみの重さ。実際はそれに単3電池4本分の重さが加わり、850gほどになります。装着するレンズにもよりますが、1kgは超えそう。昨今のミラーレスカメラに比べるとしっかり重量を感じるので、人によっては注意が必要かもしれません。
グリップがしっかりしているので構えた際はそれほど重さを感じませんが、持ち運びの際にはしっかりめのストラップで重さを分散することをおすすめします。


作例
1本目を撮り終えて現像したタイミングで光線漏れが発覚しました…。が、これもフィルムカメラらしいかなと思うのでそれも掲載します。
今は対処も終わったので、ご安心を。皆さんもフィルムカメラを使う際、モルトには気をつけてくださいね。




















まとめ
というわけで、Nikon F100をご紹介しました。
Nikonの偉大なフラッグシップ、F5の弟分だけあって性能はバッチリ。そのうえコンパクトになって機動力を得たF100は、当時も今もフィルムで撮る方にとって魅力的なカメラだと思います。
レトロさや撮影の手間を楽しめるタイプのカメラではありませんが、使い勝手が良くどんなシーンでも対応できる実力があり価格も安いので、フィルムカメラ初心者の方にもおすすめですよ。
Nikon F100と一緒に、フィルムライフを楽しんでみませんか。
ではまた。





正確な露出でポジフィルムに挑戦してみては?
コメント
コメント一覧 (4件)
作例に一部光線引いてしまっているものがあるようです。
機材の不具合に思われます。位置的に、モルトが劣化して右手側裏蓋の隙間から撮影済みフィルムに感光してしまっているのではないでしょうか。
モルト張り替えで復活する可能性が高いので、せっかくのF100ですし補修してお使いになられるのが良いと思います。作例にもそのことは明記いただいた方が良いかと・・・
コメント、ご指摘ありがとうございます。
そうなんです。1本目を現像した際に光線漏れが発覚し、すでに2本目を詰めた後だったので右手側のヒンジ部分にパーマセルを貼って対処してました。
2本目も撮り終わったので内側から対策しましたが、記事内で説明ができておらずご心配をおかけしました。
良いカメラなので、手を入れながら使っていきたいと思います。記事の方にも改めて追記いたします。
そうだったんですね。私もF100を持っていますが、さすがはニコンの上級機と感じる作りの良さがあって古びないいいカメラですね。一眼レフらしい楽しさがありますよね。
F100お好きなんですね。
フラッグシップと同等の機能を持ちながら、親しみやすさもある良いカメラだと思います。
楽しく使うのにちょうどよくて、今の時代にピッタリかもしれません。