どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
カメラを趣味にしている人が活躍するチャンスといえば、結婚式ですよね。僕も先日友人の結婚式にゲストで参加し、ラージフォーマットのGFX50SIIでたくさん撮ってきました。
そして、一緒に持って行ったのがフィルムカメラの「Nikon F100」と、リバーサルフィルムの「Velvia 100」。ただでさえ荷物が多かったのですが、それでも持っていきたかったんですよね。
というわけで今回は、結婚式をフィルムカメラでも撮りたいと思った理由と、その結果をお伝えしたいと思います。
結婚式をフィルムで撮りたい方、ちょっと特別な思い出を残したい方に読んでいただきたいです。
それではどうぞ。
フィルムで撮りたかった理由
まず僕がフィルムで撮りたかった理由からお伝えしたいと思います。
新婦がフィルム写真を好きと言っていた
フィルムで撮りたかった1つ目の理由が、新婦の言葉。僕がフィルムで撮った写真の雰囲気を好きだと言ってくれていたんですね。
新婦とは高校の同級生。僕が淡路島に戻ってから、他の同級生の友人と集まって出かける機会があったのですが、そこで撮ったフィルム写真を気に入ってくれていたみたいです。
そんなんもう、フィルム使うしかないじゃないですか。
モノとしても魅力的なリバーサルフィルムで残したかった
そして、フィルムで撮るならやっぱりリバーサルフィルムを使いたい!
これまでも何度か紹介してきましたが、リバーサルフィルムってめちゃくちゃ綺麗なんですよ!その時の光景をそのまま閉じ込めたような描写と、ステンドグラスのようにフィルム自体を鑑賞できる特別感。データだけでなくモノとして残るのも、特別な1日を残すのにピッタリだと思いました。
フィルム自体が高価で希少となった今、リバーサルフィルムを使うのにこれ以上ないイベントではないでしょうか。
Nikon F100とVelvia 100を選んだ理由
フィルムを使うことが決まったら、次は機材選び。Nikon F100とVelvia 100に辿り着くまでの経緯をどうぞ。
中判を諦めた
まず最初に考えたのが、フォーマットサイズ。僕はハーフカメラから中判まで所持しているのですが、画質で考えるなら断然中判が良いんですよね。個人的に好きな機種もあるので、最近はほとんど中判で撮影していますし。
なので本当は中判フィルムカメラを持って行きたかったのですが…検討した結果諦めることにしました。
その理由は、音のデカさ。サイズが大きいだけなら無理してでも持って行けるのですが、信頼している中判フィルムカメラたちは軒並みシャッター音がデカいんですよね。特に愛してやまないZENZABRONICAたちは、ETRS、EC-TL、GS-1の3機種ともバコっという音が響きます。
画質は最高なんですが…
シャッター音が静かな二眼レフのWALZFLEX、スプリングカメラのPearl IIbもありましたが、結婚式という厳しい状況を考えると、性能的に使いこなせる気がせず。
そこで、35mm判を検討することにしました。
決め手は性能とサイズ・デザインのバランス
次に考えたのが、性能の面。撮影結果をすぐに確認できないフィルムカメラで2度とない結婚式を撮るには、それなりに信頼できるカメラが良いなと。
手持ちのカメラを振り返ると、それに応えてくれそうなのはNikonの F4かF100ぐらい。しかもこの2機種なら、実用的なAFもある!メインで使うGFXでもNikkor 85mm F1.4Dを使おうと思っていたので、これならレンズも共用できそう。
2択まで絞ったところで、最後の決め手になったのはサイズとデザインでした。F4は個人的にとても好きなデザインなのですが、フラッグシップだけあってちょっと威圧感(威厳)を感じます。それに比べてF100は、どことなくフレンドリーな雰囲気。Nikonのデジタル一眼レフとほとんど変わらないスタイルなので、悪目立ちしないのもポイントでした。
フィルムの選択
フィルムについては、リバーサルを使うことだけは決めていました。フィルム自体を鑑賞できるという特徴と、その場の光景を閉じ込めたような美しさ。フィルムを嗜む者として、一生に一度の晴れ舞台を残してあげるのにはピッタリでしょ!
また、Nikon F100は前回新郎新婦と一緒に前撮りっぽいものをした際に持って行ったカメラで、その時詰めたVelvia 100が撮りきれずに残っていました。この時の写真も一緒に渡せたら言うことなし。
こうして、Nikon F100 × Velvia 100の組み合わせに決定したわけです。
生産休止に伴い価格がやばいことに…。残念
結果
さてNikon F100 × Velvia 100で友人の結婚式に挑んだ結果ですが!正直100点満点とはいかなかったものの、十分撮ることができたのではないかと思います。
満点でなかった理由としては、被写体が暗くなってしまったカットが結構あったからですね。
披露宴会場には大きな窓があり、そのおかげで明るさを確保できたのですが、窓をバックにして人物を撮る場面で外の明るさに引っ張られてしまいました。普段からよく使っているカメラであれば露出のクセも把握できていたのでしょうが、今回はダメでしたね。
順光や窓が少ない場面は問題なし!
外の明るさに引っ張られると真っ暗に…
せっかく性能面で信頼できるカメラを使っても、使用者がその特徴を把握していないと発揮できません。しかもラティチュードが狭いリバーサルフィルムを詰めているので、本来なら失敗がないように露出をズラして数枚抑えると思いますが、目まぐるしく進行していく中ではそれも難しく…。
普段は失敗も許容できますが、今回は撮り直しが効かない場面。その場で確認できないフィルムの怖さを改めて感じましたね。
作例
友人の結婚式の写真を作例というのも変ですが、他に適当な言葉がないのでこれで失礼します。
デジタルに比べて照明の影響を強く受けてますね。屋外や、屋内でも自然光がしっかり入る場面では問題なし!
初めてマウントしてみました!
フィルムについては普段はスリーブで保管しているのですが、今回は新郎新婦にプレゼントするために初めてマウントしてみました。
使用したのは、定番商品であろうフジフイルムのプラスチックマウント。25個入りなので、36枚撮りのフィルムだと足りませんね。本来は渾身の数カットに使うものだと思いますが、プレゼントにするので全部使っちゃいました。
フィルムをカットするのは緊張しましたが、作業自体は簡単でよかったです。今度は個人的に気に入っているカットもマウントしてみようかな。
まとめ
というわけで、結婚式でフィルムカメラの「Nikon F100」と、リバーサルフィルムの「Velvia 100」を使って撮影してきた話でした。
撮り直しができない結婚式。たとえ高性能でも、使い慣れていない機材で完璧に撮り切るのは難しかったですね。とはいえ、デジタルカメラが登場するまではフィルムで撮っていたわけですし、今でも撮れないわけはないと再確認できました。
今回については、友人の大事な思い出を形として残すことができてよかったなと思います。マウントもしたので、たまに取り出してニヤニヤしてもらえたら嬉しいですね。
2023年に入ってフジフイルムのフィルムが生産休止になり、ますます状況は厳しくなってしまいましたが…。カメラを持っている方も少ないだけに、より強く思い出に残るフィルム写真。ここぞという場面では、フィルムで残すことも検討してみてはいかがでしょうか。
ではまた。
コメント