どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。
GFXをお持ちの方、または検討中の方が悩み、気になるところ。それはフォーマットの大きさからくるシステムの大きさ・重さではないでしょうか。
GFXに搭載のラージフォーマットセンサーはフルサイズよりも1.7倍大きいため、どうしてもボディもレンズも大きくなってしまいます。どれだけ素晴らしい描写であっても、持ち出さなければ意味がありませんよね。そんな悩みや不安を解決してくれるのが、GF50mm F3.5 R LM WRというレンズ。コンパクトなオールドレンズを使うのもいいですが、性能をフルに活かせるのはやはり純正レンズ。
ということで、今回はこちらのレンズの特徴や、実際に使用して感じたことをご紹介したいと思います。
それではどうぞ。
GF50mm F3.5 R LM WR レビュー
外観
まずは外観。Gマウントのため径は大きいですが、GFレンズ最小・最軽量ということで全長は非常に短くコンパクト。それでいてフォーカスリング、絞り環も備えており、FUJIFILMのレンズの特徴をしっかりと持っています。
レンズ単体で見た時はコンパクトとはいえ厚みを感じますが、ボディに装着すると、まあギリギリパンケーキレンズといえる?かも?って感じですね。
フードはいわゆるフジツボ型のものが同梱されており、つけっぱなしでオッケー。つけたり外したりの手間がなく、サイズ感を損なうこともありません。
操作性
操作については、1番の特徴であるサイズがゆえにイマイチな部分もありますね。特にレンズ交換の際は、鏡筒のほとんどが回転するパーツで占められているため、握るところがなく結構やりにくいです。幸い絞り環にロック機構があるので、ロックすれば交換しやすくなります。ただ、こういうちょっとしたことがなんだかんだめんどくさいんですよね。
フォーカスリングも最小限の幅しかありませんが、リニアモーター搭載ということもありMFで撮影する機会も少なく、問題にはならないと思います。
機能
機能としては、レンズ名が示す通りリニアモーター搭載、防塵防滴と隙はありません。画質もGF単焦点レンズとして申し分ないでしょう。ただこのレンズ、最短撮影距離の長さと最大撮影倍率の小ささが弱点です。センサーから最短55cmというのは意外と遠く、最大撮影倍率0.1倍は画角の広さと相まってなかなか不便です。テーブルフォトでも、自分の料理を撮るにはめちゃくちゃ頑張ってなんとか撮れますが、人目が気になる感じになります。
質感
GFレンズ共通の造りなので、質感も同様です。フォーカスリングはゴム巻きで、個人的には総金属製のXF単焦点の方が好みではありますが、悪くはありません。絞り環のクリック感は軽すぎず固すぎず、程よいですね。フォーカスリングは幅が狭いですが、感触は適度な重さで良好だと思います。
価格
価格は新品で約12万円とGFレンズの中でもかなり安価で、GF35-70mmが登場するまでは最安のレンズでもありました。GFレンズは20万円以上する高価なレンズが多いので、手が出しやすい価格の単焦点レンズはありがたい存在ですよね。
しかも2022年3月31日までのキャッシュバックキャンペーン対象製品に含まれており、新品で購入すれば2万円返ってきます!これにより一時的にGFレンズ最安の座も取り戻しました。
このキャッシュバックは終了しましたが、たびたび開催されるので要チェックですよ
GF50mmの魅力
GFレンズ最小・最軽量
このレンズの最大の魅力はなんと言ってもサイズ。他のGFレンズが軒並みヘビー級なので、GFレンズ最小・最軽量というのがその言葉以上に大きな意味を感じさせます。大きくて重い機材というのは体への負担が大きくなりますし、行動範囲や撮影への気持ちも変わってきますよね。撮られる側にとっても、威圧感が少ないコンパクトなレンズの方が嬉しい場面も多いことでしょう。
もちろん撮影の内容によりますが、多くの場合小さく軽いのは正義です。
純正単焦点レンズで最安
GF50mmは価格も魅力的。今でこそGF35-70mmが登場してGFレンズ最安の座は譲りましたが、それでも単焦点なら今でも一番安い。GF63mmとの価格差は約5万円ですが、決して小さくはありません。GFXはボディも高価なのでなかなかレンズまで手が出しにくいですが、敷居を下げてくれていると思います。
それでいてリニアモーター、防塵防滴搭載と機能には抜かりなし。素晴らしいと思います。
GF50mmのイマイチなところ
寄れない
これはもう仕方ないんですけど、最短撮影距離55cm、最大撮影倍率0.1倍はやっぱり不便です。逆にここの性能まで高いと、さすがに万能すぎますかね。せっかくコンパクトなので持ち出す機会も多いと思いますが、そのせいで頻繁に不便さを感じてしまいます。スナップや風景など、空間に余裕のある場所では問題になりません。
もうちょっと寄れたらつけっぱなしでもいける万能な一本になりますが、しっかりと目的を持って使うべきレンズだと感じました。
明るいレンズではない
GF50mmは開放F値が3.5と、決して明るいレンズではありません。このレンズに想定されている用途(スナップや風景撮影)では絞ることも多く、ボケやすいラージオーマットなので基本的には十分な性能だと思います。
ただ、ラージフォーマットにフルサイズ以上のボケ量を求めている方にとっては合わないでしょうね。寄れるレンズであれば被写体と背景を離してボケを稼ぐこともできますが、寄れないのでそれもやりにくい。
数字(スペック)に満足感を得るタイプの方にも物足りないかも。
実はもう手放してしまいました
ここまでGF50mmの特徴や魅力を紹介してきましたが、実はもう手放してしまい、今は手元にありません。おすすめしておいてなんですが、手放すに至った理由も参考になるかと思いますので、ここで書いておきます。
まず気になったのは最短撮影距離など性能の面。そんなに近寄って撮るようなことはないから大丈夫だろうと思っていたのですが、いざ撮り始めると想像以上に寄れない!これが結構ストレスでした。
そこで、レンズに合わせてちょっと距離のある被写体を撮るように。そうすると絞って撮ることが増えたんですけど、それならGF35-70mmでいいんじゃないか?と思い至ったわけですね。GF35-70mmはサイズ的には確かにGF50mmよりも大きいですが、十分コンパクトで何より寄れる。絞って使うなら開放F値の暗さもデメリットではなくなり、ズームのため利便性も高い。結果的にGF35-70mmの存在感が強くなった形でした。
そして最後に、GFレンズのキャッシュバックが重なりました。GF50mmを購入して間もなく開始されたのですが、高価でなかなか買えないと諦めていたレンズが安く買える大チャンス。しかも、下取り価格が買った時とほぼ変わらない!ここで心が陥落しました。
オススメの人
・他のレンズが大きいものばかりな方
→GFレンズ最小・最軽量が活きる
・GF単焦点レンズをまだ持っていない方
→買いやすい価格がありがたい
・レンズは小ささが正義だという方
→純正レンズにこれより小さいものはない!
・GFX50Rを持っている、検討している方
→レンジファインダースタイルには薄型のレンズがベストバランス
作例
まとめ
というわけで、GF50mm F3.5 R LM WRをご紹介しました。
僕はもう手放してしまいましたが、大きいレンズばかりのGFレンズにおいて最小・最軽量という特徴は他に代えがたいものがあります。このレンズがあれば、もうサイズで言い訳はできません。特にGFX50Rとの組み合わせはより特徴が活き、さらに価値が出てくるでしょう。使い方やスタイルが合う方にはハマるレンズだと思います。比較的手を出しやすい価格もありがたいですよね。
キットレンズやオールドレンズしか持っておらず、GF単焦点を使ってみたいという方、ラージフォーマットを手軽に楽しみたい方に、ぜひ検討してほしいですね。
ではまた。
コメント
コメント一覧 (2件)
50SⅡ 35-70 買いました。
スナップ用に50mm考えたけど、ちょっと考えるかなぁ。
参考に成りました。
おめでとうございます!
お仲間嬉しい。
いいレンズなのは間違いないと思うんですが、画角が広い分寄れないのが余計気になってしまいました。
薄いので着脱も手間だったり。
とはいえ、キャッシュバックでGF110mmを買えるチャンスがなければ使い続けてたと思います。
一つの感想としてご参考にしていただければ幸いです。