GFX50SII、1年使用レビュー。

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どうも、ぼんしゅー(@bonshuuuuu)です。

デジタルカメラのメイン機をラージフォーマットのGFX50SIIに乗り換えてから、ついに1年。当初は最愛のX-H1ロスだった僕も、すっかりラージフォーマットの描写の虜になってしまいました。

これまでファーストインプレッション、3ヶ月、半年と使用感などを書いてきましたが、今回は1年間の使用レビュー。ある程度まとまった時間使ってわかったことがお伝えできるのではないかと思いますので、よろしければ最後までお付き合いくださいませ。

それではどうぞ。

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目次

レンズ構成

今回も、まずは使用しているレンズからご紹介します。

・GF35-70mm

・GF110mm

・SMC PENTAX 55mm F1.7

・FA 31mm Limited →New!

・FA 43mm Limited

・FA 77mm Limited

・AI Micro-Nikkor 55mm F2.8S

・AF Nikkor 85mm F1.4 D

・MINOLTA MC W.ROKKOR 28mm F2.8 →New!

・MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8

・MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2

・MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4 →New!

はい、というわけで、残念ながら前回からの半年間では純正レンズを購入しませんでした。狙っていたGF20-35mmの販売希望小売価格が、まさかの40万円オーバー!…さすがに手が出なかったですね。実売価格は32万円程に落ち着いたのですが、それを見る前に早々に諦め、別で欲しかったiPad Proを購入してしまいました。とはいえラージフォーマットでの超広角としては唯一無二の製品なので、いずれは手にしたいと思っています。

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ぼんしゅー

この記事もiPadで作成しています。便利!

時系列が前後しますが、GF20-35mmの発売発表前にFA Limited三姉妹のラスト、FA 31mmを購入。この時は香川県の島々を中心に3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭を見に行くことになり、島なら広角が必要だろうと調達しました。さすがPENTAXのラスボスと言われただけあって、期待に応えてくれましたね。

GFX50SII × FA31mm

そして、直近で手に入れたのがMINOLTAの 28mm F2.8と58mm F1.4。どちらもケラレることもなく、周辺減光も最小限で素晴らしいレンズです。

28mmの方は開放でもきっちり写り、35mm判換算約23mmの広角というのもあって重宝しそう。FA 31mmと役割が近いのが微妙ですが、他の焦点距離も充実してきたので気分によってPENTAXの日、MINOLTAの日といった形で使い分けしようかなと妄想中。

MINOLTA 28mm F2.8
MINOLTA 28mm F2.8 作例

58mmは同じ焦点距離で「鷹の目」の異名を持つF1.2を持っていたのですが、結構減光が激しいんですよね。F1.4はその点遥かに優秀で、AUTO時代のレンズということもあり解像感は今ひとつながらオールドレンズらしさを堪能できる一本。これからたくさん出番がありそうです。

MINOLTA 58mm F1.4
MINOLTA 58mm F1.4 作例

GFX50SIIを1年間使用して

それでは、本体を1年間使って感じたことを。

シャッター音・感触が全く気にならなくなった

これまで何度も「イマイチ」だと指摘してきたシャッターの音と感触。ずっと気にしているのは、写真撮影時のテンションに関わるところだから。フィルムカメラやX-H1でその素晴らしさを知ってしまったので、GFX50SIIのゴトッというメカシャッターの音、スローシャッターのごとく時間がかかる電子シャッターの感覚はなかなか受け入れられませんでした。

ローリングシャッター現象の例
ローリングシャッター現象も起きやすい

前回の半年使用時点ではその感覚に慣れたと書きましたが、そこからさらに半年経って、なんと全く気にならなくなりました。自分でもびっくり。

これは時間によるものだと思いますが、もしかしたら最近使っているのがオールドレンズばかりというのも理由かもしれません。なんというか写真の撮り方がゆっくりになるんですよね。

緩くて掴みづらいピントの山や、一段ごとに表情が大きく変わる中からちょうど良い絞り値を探したりしていると、自然とだんだんのんびりしたリズムになってきます。これがAF搭載で写りも完璧な純正レンズだと、気分もシャキっとしてキビキビいきたくなりますし、操作するところが少なくて意識の割合がシャッターボタンへ集中してしまいます。

動体を撮らない僕にはこれぐらいでちょうどいいのかもしれません。気持ち良くシャッターを切りたいときは、フィルムカメラがありますしね。フィルムカメラの撮影体験の良さは素晴らしいので。皆さんもデジタルとフィルムの二刀流になりましょう。

ノスタルジックネガが楽しい

半年レビューの際によく使っていたのは、クラシックネガとノスタルジックネガ、そしてプロネガでした。基本的にネガフィルム系のフィルムシミュレーションが好みなんですよね。

そんなノスタルジックネガ、今はもうほとんどこれで撮影しています。ホワイトバランスをちょっと触って、青めのと緑めのカスタムを作りました。ニュートラルな絵作りも良いのですが、ノスタルジックネガはホワイトバランスをちょっとズラした方が好みかもしれません。

ノスタルジックネガ作例

開発の方のおすすめもR(レッド)を+2、B(ブルー)を-3らしいので、カスタムにも強いフィルムシミュレーションかもしれませんね。

Xシリーズに戻れなくなった

GFX50SIIと1年間付き合ってきて間違いなく確信したのは、「もうXシリーズには戻れない」ということ。

購入当初は画角やアスペクト比の新鮮さに感動し、5000万画素の緻密さに魅了されました。それに慣れてくると、今度はこれまでにXシリーズで培ってきた絵作りからの脱却が課題になり、うまくいかない日々が訪れます。最初の一台をX-T10でスタートしてから、3年以上ずっとXシリーズとともに過ごして来たので当然ですよね。同じFUJIFILMとはいえ、同じようには撮れない。むしろ同じメーカーだからこそ、そのギャップに苦しみました。

しかし、半年を迎える辺りから徐々に絵作りに納得いくようになってきて、今ではもうGFXの写りが大好きになりました。豊かな階調や繊細な解像感から生み出される、独特の存在感。この感覚は中判フィルムのそれとかなり近しい気がします。

6×7判作例
6×7判
GFX50SII 作例
GF110mm

X-H2、X-T5といった第5世代の登場により、Xシリーズでも4000万画素という高画素になりましたね。GFXでも100系統の1億画像は別格ですが、50系統の機種では画素数の強みは以前ほど大きくないでしょう。ノスタルジックネガも専用ではなくなりましたし。それでも、GFXの雰囲気はやっぱりXシリーズには出せないだろうなと思っています。というか、信じています。

また、お店でちょこっと触った感じだと、どの機種も相変わらず魅力的なものの、X-H1のあの感触には及ばないように感じました。X-H1を神格化しすぎかもしれませんが、それもあってよっぽどのことがない限りメイン機をXシリーズに戻すことはなさそうです。

ちなみに、今持っているX100VについてはAPSーCですが手放す気はありません。機材のバランスとしてはちょうどいいと思いますし、見た目も素敵。撮ることは少なくなりましたが、誰かに貸すのにも良いし、GFXを撮るのにも必須。色々と便利で無いと困る存在で、とても満足しています。

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今後について

さて、この1年ですっかりGFXの虜になったわけですが、まだまだやりたいことはあります。

フィルムシミュレーションを使いこなしたい

やりたいことその1、フィルムシミュレーションをもっと活用したい。

FUJIFILMのデジタルカメラを使うということは、フィルムシミュレーションとともにあるということ。今や19種類もあって、本当にたくさんの表現が手軽にできてしまいます。GFX50SIIにも全種類搭載されていますね。

しかし、僕が今使っているのは8割方クラシックネガとノスタルジックネガで、残りはプロビアかベルビアって感じ。半年レビューのときに書いたクラシッククロームのカスタムもできてませんし、モノクロも全く使いません。

モノクロ 作例
モノクロは苦手です

今使っている内容で撮れる写真に満足はしていますが、やっぱり新しい表現は探っていきたいところ。それには撮る対象を変えたりするのもいいのかな、なんて考えたりしています。

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もっとオールドレンズを試したい

やりたいことその2は、オールドレンズの探求。

ミラーレス一眼をお使いの方にはお馴染みかもしれませんが、オールドレンズ、良いですよね。数多くの種類があり、それでいて同じ状態のものは2本とない。最新鋭のレンズでは許されないような描写のクセも、個性として歓迎されます。

GFX × オールドレンズ 作例
ぐるっとしたり
GFX × オールドレンズ 作例
ざわっとしたり

人気になったのはフルサイズミラーレスのSONY αシリーズのおかげでしょう。やはり35mm判用レンズ本来の力が発揮されるのは魅力ですよね。

ラージフォーマットのGFXにおいて、35mm判用レンズは設計外まで写ることになり、それゆえに奥が深い。見えなかったものが見えてきておもしろいですが、その分使いにくかったりもします。なんせ使ってる人が少ないので、試しがいがあるってもんですよね。

画質的にも、フィルムシミュレーションがあるので相性はバッチリ。これからも「GFX × オールドレンズ」は続けていきたいですね。

やっぱり純正レンズが欲しい

とはいえ、やっぱり純正レンズは欲しい。

現在僕が所持している純正GFレンズは、GF35-70mmとGF110mmの2本。すぐに手放しましたが、使ったことのあるGF50mmを入れても3本しかありません。そして、今はほとんどオールドレンズばかりを使っています。

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コンパクトさや描写のおもしろさ、撮影時の楽しさはオールドレンズに分がある気がしますが、あくまでお遊び。しっかりと撮りたいときは純正が頼りになります。センサーや絵作りも、純正レンズとの組み合わせで正しく発揮されるはずですしね。

常に言ってますが特に広角。オールドレンズではなかなかカバーできない超広角は、先日登場したGF20-35mmがあればと思わずにいられません。ラージフォーマットの圧倒的な情報量で、目の前の光景を余すところなく捉える。たまらないですね。

最近撮ったお気に入りの写真たち

GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例
GFX50SII 作例

まとめ

というわけで、GFX50SIIを1年間使用して感じたことをご紹介しました。

すっかりラージフォーマットの絵作りや扱いに馴染み、メイン機として先代以上の存在になったと思います。カメラに迷わなくなったので、今後はGFシステムを充実させていくことに注力したいですね。

1年の次はどのタイミングでのレビューになるかわかりませんが、またその時が来たら使用感などをお伝えしたいと思います。

それではまた。

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